遭遇確率1%、限定運行の「幸せの黄色いバス」 もうすぐ引退のドクターイエローを送別
「見たら幸せになれる」といわれている東海道・山陽新幹線の点検用車両「ドクターイエロー」と同じ黄色い車体の「幸せの黄色いバス」が1台限定で走っている。ジェイアール東海バス(名古屋市)が来年3月末までの期間限定で運行。JR東海が保有するドクターイエローは来年1月の引退が決まっており、ジェイアール東海バスでは「ドクターイエローを身近に感じていただき、多くの方に楽しんでもらえれば」としている。 【写真】JR東海浜松工場でのイベントでドクターイエローと並ぶ「幸せの黄色いバス」 黄色い車体で人気のドクターイエローは運行ダイヤが非公表のため、偶然に目撃すれば幸せになれると交流サイト(SNS)上などで話題になっている。JR東海と西日本が1編成ずつ保有しており、東海の編成は来年1月、西日本の編成は令和9年をめどに引退する。今回は新幹線の人気者を送り出せる企画はないかと検討した結果、「幸せの黄色いバス」の企画が生まれた。 ジェイアール東海バスの高速バス80台のうち、1台だけに通常は白い部分をドクターイエローと同じ黄色の塗装を施した。ドクターイエローのダイヤは非公表だが、黄色いバスの運行スケジュールは同社の公式サイトやSNSで公開している。担当者は「たまたまでもよし、運行計画を確認して狙ってもよし。黄色いバスの乗車、撮影でどうぞお幸せに」としている。 デビュー前日の10月12日には、名古屋駅でサプライズの出来事があった。同駅の新幹線ホームに滑り込んできたドクターイエローとバス乗り場の黄色いバスのツーショットが実現したのだ。この日はドクターイエローの体験乗車イベントがあり、ダイヤが事前に分かっていたため、同社がバスのPRを兼ねて登場させた。ダブルの幸せを目の当たりにした人たちは歓声を上げ、スマートフォンで写真撮影を行っていた。 黄色いバスはその後、同19、20日もJR東海浜松工場で行われたイベントにも登場し、ドクターイエローとの再共演を果たした。 また、ジェイアール東海バスでは「#JR東海バス」「#黄色いバス」のタグをつけ、黄色いバスの画像をX(旧ツイッター)に投稿すると、抽選でバスの模型が3人に当たるキャンペーンを11月30日まで実施している。 同社では名古屋の人気スイーツ「ぴよりん」をラッピングしたり、アール・ブリュット作家、水上真歩さんの作品を車体に掲げたりしたレアなバスも期間限定で走らせている。これらも1台だけで、バス乗り場や高速道路上などで目撃すれば、幸せになれるかもしれない。