【大学野球】バッテリーがリズムを作り、少ない好機を生かす 目指してきた野球を体現した立大
V消滅も高いモチベーションは不変
今季は第1週の早大を1勝2敗、第2週の法大戦を1勝2敗で勝ち点を落とした。第4週の慶大戦は1勝2敗1分。3カードを終えて勝ち点0も、紙一重の展開が続いた。優勝の可能性は消滅したが、高いモチベーションは不変。残り2カードを全力で戦い、勝ち点奪取とチームスローガン「結束」を再確認した。 立大は慶大4回戦から中2日で、明大1回戦で先勝した。木村監督は「選手たちは疲れが出ている」と本音を明かしながらも「明治との対抗戦。まず一つ、取りましたが、次は何とか、勝ち点を取りたいです」と意気込みを語った。「接戦に持ち込めば、ウチのゲームができる」(木村監督)。開幕から結果が伴わない中でも、ベンチはずっと我慢してきた。木村監督は学生たちが取り組んできたスタイルを信じ、ついに、成果として残すことができた。もちろん、明大との勝負はまだ、終わっていない。心の底から笑顔になれるのは、2勝先勝(勝ち点奪取)してからである。 文=岡本朋祐
週刊ベースボール