山﨑美保さんが逆転優勝 全国尾鷲節コンクール
【尾鷲】尾鷲節の歌い手日本一を決める「第37回全国尾鷲節コンクール」が10日、三重県尾鷲市瀬木山町の市民文化会館であった。3部門に13都府県から計108人が出場し、総合の部は予選2位の富山市、山﨑美保さん(51)が逆転優勝した。 市によると、尾鷲節の継承と地域活性化を目的に、昭和60年度に始めた大会。審査委員5人が採点し、最低点と最高点を除く合計点で競う。 総合の部は46人が出場し、上位15人が決勝に進出。前回大会6位の山﨑さんが、4度目の挑戦で栄冠に輝き「力強い発声を心がけた。優勝できてうれしい」と喜んだ。5歳で民謡を始めたといい「好きな歌を独学で勉強し、全国の大会に挑戦している。優勝者として、この地でまた歌えたら光栄」と話した。 65歳以上の「壮年の部」は愛知県小牧市の梶田千鶴子さん(80)、小学生以下の「少年少女の部」は同県犬山市の小学4年、蟹江千夏さん(10)が制した。ともに名古屋市の民謡・端唄教室「蟹江尾八会」の会員。梶田さんは24大会連続で出場しており、前々回3位の蟹江さんは3年連続3度目の出場だった。 準優勝、3位は次の皆さん。 総合の部=②池本ゆい(名古屋市)③田中千鶴(滋賀県甲賀市)▽壮年の部=②後藤町美(愛知県大府市)③古茂田滋(名古屋市)▽少年少女の部=②村田零能(同県西尾市)③坂口佳乃(名古屋市)。