地元産食材ソース、県外へ 酒田の合同会社が野菜用に開発、販売
商品デザインに取り組む酒田市の「合同会社あきらめの悪い人たち」(中島友彦代表)は、地元産の食材で作ったマヨネーズ風ソースで昨年から県内を中心に販売している「えいようソース」を、新たに県外に販売展開する計画を進めている。製造規模拡大に向け機材を導入するためクラウドファンディング(CF)を活用し資金を募っている。 元酒田市地域おこし協力隊の中島代表は、地元野菜の消費拡大を目的に野菜に最適な地元産食材を使ったソースを開発。えいようソースは甘酒をベースとし、米油と柿酢に「つや姫」を入れた「元祖」と、大豆油と米酢に「はえぬき」を入れた「NEW」の2種類を同市の酒田夢の倶楽、山形市の県観光物産会館ぐっと山形などで販売している。 製造には家庭用のミキサーを使っており現在は一日最大約60個が限度という。都内のマルシェなどでも販売したところ、ネットでも買いたいという声や大手企業から発注提案があった。これらの需要に応え、ソースを多くの人に知ってもらうため、資金を集め製造設備を強化することにした。
CFはウェブサイト「CAMPFIRE」で16日まで募っている。CFは3千円から3万円で、目標額は300万円。返礼品はえいようソース、CF限定品の庄内産しょうゆの実で作ったしょうゆだれや、庄内柿の柿酢でつくったぽん酢など7種類の組み合わせから選べる。中島代表は「庄内産の野菜を多くの人に知ってもらうきっかけにしていきたい」と話している。