債券は上昇か、入札堅調で米長期金利低下-日銀買い入れ減額は警戒
(ブルームバーグ): 12日の債券相場は上昇が予想されている。米国の長期金利が堅調な10年国債入札結果を受けて低下した流れを引き継ぐ。半面、日本銀行による国債買い入れ減額への警戒感が相場の重しになる。
三井住友トラスト・アセットマネジメントの稲留克俊シニアストラテジストは、米金利低下を受けて先物夜間取引が上昇していることを挙げ、強い相場展開を見込む。
日銀の買い入れオペについては「金融政策決定会合を控え減額はないとみており、オペ結果が良ければ相場のサポートになる」と述べた。政府のプライマリーバランスの黒字化明記で需給改善が期待されるほか、景気ウオッチャー調査の悪化による利上げ期待の後退も買い材料と言う。
同氏の新発10年物国債利回りの予想レンジは0.99~1.02%(11日は1.02%で終了)、先物中心限月6月物は143円55銭~143円85銭(同143円54銭)。
先物夜間取引で6月物は11日の日中取引終値比27銭高の143円81銭で終えた。
日銀買い入れオペ
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Hidenori Yamanaka