オーガナイザーを務める「ママホリ☆２０２４」への熱い思いを語った中村あゆみ

　「翼の折れたエンジェル」などのヒット曲で知られるシンガー・ソングライターの中村あゆみ（５８）がこのほど、スポーツ報知の取材に応じ、オーガナイザー（主催者）を務める音楽イベント「ママホリ☆２０２４　―Ｓｅａｓｏｎ４―　Ｍａｍａ’ｓ　Ｈｏｌｉｄａｙ　ＳＵＰＥＲ　ＬＡＤＹ　ＦＥＳＴＩＶＡＬ」（１３日、東京・立川ステージガーデン）への熱い思いを語った。 　「コロナ禍で疲弊しているママたちを、ママアーティストが音楽の力で元気に！」と掲げ、２０２１年にスタート。親交の深い相川七瀬、ｈｉｔｏｍｉ、土屋アンナらが趣旨に賛同し、その輪を広げてきた。 　４回目の今年は３人に加え、相田翔子、玉城千春、ＡＩがスペシャルゲストとして出演する。「“この方に出てほしい！”という方に毎回、ラブコールを送っています。（連絡先を）知らない時はツテをたどって。大輪の花を持ったアーティストの方々ばかりなので、自信を持ってオススメできるステージです」。ファミリー席をあえて設けていないのが特徴。「ママアーティストばかりなので、子どもたちが少々騒ごうが、かわし方を知っている。遠慮せず、心配せずに連れてきてほしいです」と話した。 　自身も１９９９年に長女（２５）を出産し、シングルマザーとして子育てを経験。音楽活動の傍ら、「何らかの形で、いつか社会にお返しできたら」という思いを抱き続けてきた。現在は年間の半分近くを「ママホリ」のために費やす日々。自ら先頭に立って、汗を流し、裏方さんの仕事内容や動きを把握するまでになった。 　「この年齢になっても、いろいろな発見や刺激がある。最初は（右も左も分からず）しんどかったけど、回を重ねるごとに面白くなっています。スタッフのおかげで生かされているんだと、改めて感じることもできました。ステージに立てる、それだけで感謝の気持ちでいっぱいになりますね」 　第１回の開催時、客席で涙するママの姿がまぶたの裏に焼き付いている。来場者から届いた手紙やメールの一つ一つに目を通し、それが活力になっている。昨年はシングルマザー、シングルファーザーを支援するため、会場で募金活動を行い、立川市ひとり親家庭福祉会に総額５０万１０２０円を寄付した。 　ママを対象に始めたが、対象を拡大して「頑張る家族を応援するようなフェスティバルにしたい」と意気込む。「世の中にはママになりたくても授かることができなかったり、様々な事情から婚期を逃したり、という人だっている。『ママホリ』は『母なる愛を持った方』であれば、誰でも参加できます。おいっ子、めいっ子を連れてきてもいい。（行く行くは）母なる愛があふれたイベントになればいいですね」（加茂　伸太郎） 　◆中村　あゆみ　１９６６年６月２８日、大阪府生まれ（福岡県育ち）。５８歳。１９８４年「ＭＩＤＮＩＧＨＴ　ＫＩＤＳ」でデビュー。８５年日清カップヌードルのＣＭ曲「翼の折れたエンジェル」が大ヒット。９５年プロレスラー・鈴木みのる選手の入場曲「風になれ」発売。９８年活動休止。２００４年活動再開。代表曲に「ちょっとやそっとじゃＣａｎ’ｔ　Ｇｅｔ　Ｌｏｖｅ」「ともだち」。血液型Ｏ。