NHK朝ドラ103作目は「おちょやん」ヒロインに杉咲花 大阪舞台に女優の人生描く
杉咲へは今年の8月にオファー
櫻井統括は「企画が決まってこのドラマが女優さんの話であるということで、ヒロインをやっていただく方の演技力というものが非常に大事と考えておりました。大正から昭和、戦前、戦中、戦後という長い期間を描くドラマをやっていただくにふさわしいのは誰かと考えていく中で、杉咲さんのイメージが固まってきたという感じです」と杉咲を起用した経緯を説明。 杉咲へは今年の8月にオファーしたことを明かし「演技力がすばらしいということは言うまでもないと思うんですけど、非常にチャーミングさと力強さを兼ね備えた器用な方だという風に以前から考えています」と太鼓判を押した。
すでに浪花氏の自伝や当時出演していたラジオを聴いている
一方、杉咲は事務所の会議室でマネジャーから「朝ドラが決まりました」と告げられ「一瞬なんのことだか理解できないパニックのような状況になったんですけど、こんな日が来たんだと思って、すごくうれしくてちょっと泣いてしまいました」とオファーを受けた時のことを振り返った。 また、自身の母親には会見の直前にヒロインに決まったことを伝えたことを明かし「『えーっ、良かったね』と本当に喜んでくれて、それが一番うれしかったですね」と満面の笑みで話していた。 杉咲は東京都出身。ヒロインは大阪弁を話すということで、これから稽古に取り組むという。現時点で、好きな大阪弁は「おはようさんです」と話し、会見場を和ませる場面もあった。 すでに浪花氏の自伝や当時出演していたラジオを聴くなどしており「覚悟をすごく感じられるというか、生きることに対しての力強さ、波乱万丈山あり谷ありの人生をものすごく前向きにポジティブに捉えながら進まれていく様子がとっても素敵」と浪花氏の印象を語った。
「とと姉ちゃん」の経験・高畑充希が勉強に「自分も最後までていねいに向き合いたい」
また、以前、朝ドラ「とと姉ちゃん」にヒロインの妹役で出演経験があり、報道陣からは「ヒロインの大変さを感じられたのでは」という質問もあった。 杉咲は「ご一緒させていただいていた高畑充希さんは、毎回必ずセリフを覚えていらしていて『本当にすごいなあ』と感じていました。疲れがたまってくることもあると思うんですけど、そんな中でもていねいに細かく役のことを考えられて表現されている姿にすごく勉強にもなりましたし、自分もそんな風に最後までていねいに向き合っていけたらいいなと思っています」と当時を振り返りながら意気込みを話していた。
「おちょやん」は朝の連続テレビ小説103作目
「おちょやん」は朝の連続テレビ小説103作目にあたり、4K制作で2020年秋からの放送予定。クランクインは同年4月の予定となっている。 □杉咲花(すぎさき・はな)1997年10月2日生まれ。東京都出身。ドラマ「夜行観覧車」(TBS)で注目を集め、映画「湯を沸かすほどの熱い愛」で、第40回日本アカデミー賞 最優秀助演女優賞、新人俳優賞などを受賞した。主な出演作に「とと姉ちゃん」「ハケン占い師アタル」(テレビ朝日)、映画「トイレのピエタ」「楽園」などがある。