東北大雨、不明4人に 山形・秋田、警官死亡確認
山形・秋田両県を襲った記録的大雨で、山形県警は27日、新庄市で警察官2人がパトカーごと流された現場付近で発見された遺体は駐在所勤務の玉谷凌太巡査長(26)だと発表した。残る1人を捜索中。また同県酒田市は市内の女性(86)が行方不明だと発表した。秋田県でも1人死亡、1人不明のほか、大仙市の男性(42)と連絡が取れず安否不明。人的被害は2人が死亡、行方不明・安否不明が4人となった。 両県では30日ごろにかけて再び激しい雨が降る見込みで、国は新たな被害防止のため、壊れた河川堤防の復旧に着手。気象庁は河川の増水や氾濫、土砂災害への警戒を呼びかけた。 山形県北部の戸沢村では鮭川の堤防の一部が崩れ、国土交通省の新庄河川事務所が応急的な復旧工事を始めた。秋田県内では堤防が決壊した子吉川で26日から復旧作業を進めている。 山形県鮭川村によると、道路状況が悪く一部に孤立集落がある。連絡は取れており、人的被害はないという。村内で複数の土砂崩れが発生、家屋の全半壊などの情報も数件あるとして被害把握を急いでいる。