「強引で乱暴すぎる」中学生の全国体育大会から9競技が廃止に突然の目標喪失に選手らは落胆や戸惑い【静岡発】
関係者から戸惑いや批判も
一方、廃止が決まった水泳をめぐっては日本水泳連盟が「今回の急な方針発表のタイミングには唐突感を持ちながら対応しているところです」と戸惑いをにじませる声明を発表した。 また教育評論家の尾木直樹さんも進め方に疑問を呈した。 教育評論家・尾木直樹さん: 子どもたちの夢や目標をいきなり大人がばっと足蹴にして、強引で乱暴すぎる。代案を出さないとダメですね
教師の負担軽減などが背景に
なぜ規模縮小する必要があるのか? 日本中学校体育連盟は「部活動の設置率が20%未満だった競技」を対象としたとし、理由として少子化への対応や教師の負担軽減を挙げている。 この動きを、名古屋大学の内田良 教授は「大きな一歩」だと評価している。 名古屋大学・内田良 教授: (部活動の顧問の教員は)土日に出勤しなければいけない。ほとんど残業代のつかない、手当がつかない状況でやっている。全国大会のあり方を変えない限りは教員の働き方から部活動の在り方は変わらない。大きな一歩を踏み出した 生徒たちからは落胆の声が聞かれる中、教師の立場からは「大きな一歩」との評価の声もある。子供の夢や目標が失われないよう社会全体で考えていく必要があるのではないだろうか。 (テレビ静岡)
テレビ静岡