初日は290yd飛ばしたホールも 鶴岡果恋が海外のパワーヒッターにつられて…
◇日米女子ツアー共催◇TOTOジャパンクラシック 2日目(1日)◇瀬田GC 北コース (滋賀)◇6616yd(パー72)◇曇り(観衆2473人) 【画像】きっちりV圏ターンの古江 日米共催のフィールドでドライビングディスタンスの上位を占めるのは、やはり海外勢。上位に割って入った国内ツアー組は竹田麗央くらいかと思いきや、初日の平均飛距離で竹田(4位、269.5yd)に次ぐ7位(267.5yd)につけたのが鶴岡果恋だ。 特に4番で記録した290ydは全体トップ。「そうなんです!計測ホールだけ当たったんですよ」と笑う。2日間トータルの263.250ydも、竹田(1位、270.250yd)と笹生優花(6位、266.250yd)に続く日本人3番手。前週に1Wのヘッドを飛距離よりも安定性重視でスイッチしたばかりだったから、なおのこと驚きを隠せない。 左右のブレがなくなったことで、コースの中でも気持ちよく振れるようになった部分もあるが、思い当たる節がもうひとつ。「(同組の)2人が270、280とか平気で飛んでくるので。“つられて”自分も自然と振れていました」。初日同組はナタリア・グゼア(ロシア)とキム・アリム(韓国)。平均飛距離1位と3位だった2人に挟まれれば力も入る。
この大会は2度目の出場だが、前回2021年は日本ツアー単独開催だった。「特に初日は(同組に)日本人がいなかったので、すごく“世界の試合”を感じました」。米ツアーでも日本人選手を含めて周囲と活発にコミュニケーションを取るキムは、鶴岡にも積極的に話しかけてくれたとか。「(発音が)早すぎて…。毎回、『もう一回お願いします』みたいな感じで申し訳なくて…」。自然と日本語で相づちも打っていたら、今度は「日本語を教えてほしい」。2020年の「全米女子オープン」覇者はどこまでも優しかった。
雰囲気良く「69」で回り15位につけた初日に続き、この日はボギーなしの5バーディ「67」をマーク。「ショットがすごく冴えていて、安定したゴルフ。ピンチもなかったです」。通算8アンダーで首位と5打差8位に順位を上げた。国内ツアー未勝利でメルセデスランキング33位と初シード獲得が目前の25歳は「一戦一戦、優勝を目指してやっている」。日米共催の分厚いフィールドでも、その気持ちはもちろん変わらない。(滋賀県大津市/亀山泰宏)