尾上右近「バレエのような作品」 セリフなしの舞踊 中村壱太郎と挑む二人芝居
歌舞伎俳優の尾上右近さん(32)と中村壱太郎さん(34)が、2025年1月2日に初日を迎える、歌舞伎座「壽 初春大歌舞伎」『二人椀久(ににんわんきゅう)』の合同取材会に出席し、作品の魅力を語りました。 【画像】中村壱太郎&尾上右近「みんな同士、戦友」 夜の部で上演される『二人椀久』は、右近さんと壱太郎さんの二人芝居。江戸時代に実在した椀屋久右衛門という大阪の豪商がモデルの人気舞踊で、椀屋久兵衛を右近さんが勤め、松山太夫を壱太郎さんが勤めます。 作品の魅力について右近さんは「少ない表現の中でいろんな要素がものすごく詰め込まれていて。それが飽きさせない理由だと思いますし、何より踊りが好きな二人でなければ難しい作品」と話し、「言葉が分からなくてもバレエのような作品なので、動きと表情と音楽、照明で、こういう気持ちなんだなと、どんな方にもわかっていただける、そういう意味では、海外向けでもあるし、はじめて歌舞伎を見ていただく方向けでもあると思います」と語りました。 そして壱太郎さんは「シンプルな曲の美しさと踊りの美しさと、月と松の美しさと。そこに特化した作品なので、そこをみなさんに楽しんでいただく。言葉を発しない踊りなので、その中での美学というものが出ればいいなと思いますね」とコメントしました。