BLドラマで世界が変わった樋口幸平「しっかりとお芝居に向き合っていきたい」
2022年にスーパー戦隊『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』で主人公・桃井タロウ/ドンモモタロウ役に大抜擢。その後のBLドラマ『体感予報』の主演をきっかけに、アジア圏でも人気急上昇中の若手俳優、樋口幸平。9月20日に発売するファースト写真集『treasure 宝物』について話を聞いた。 【写真】BLドラマ『体感予報』で人気向上の樋口幸平 「タイトルのとおり、宝物のような写真集になりました。地元の神戸での撮影が一番印象に残っています。中でも、生まれ育った商店街で幼なじみの友達と撮影したことがすごく感慨深かったです。自分の故郷に仕事で来ているんだ、すごいなって。しかも中学時代からずっと仲良しの友達と一緒に撮影するなんて思いもしてなかったし、“え、これどうすればいいの!?”ってすごく戸惑ったり、照れたりしている友達の姿を見てなんだか不思議な感覚になりました(笑)。写真集内で対談している綱(啓永)くんとは10代のころからの付き合いで、何かあったらすぐに飛んできてくれるような、信頼している親友です。彼とはほぼ毎日会ってます(笑)。最近、綱くんとのお仕事が増えてきてとてもうれしくて。“これから先もっと大きくなって、またふたりで何かできたらいいね”という思いも込めて、僕の写真集に出てほしいとお話ししました」 「スカウトしていただいたことがきっかけで、芸能界というキラキラした世界に漠然と興味を持ち始めました」 と、芸能界入りのきっかけを話す樋口。自分の中の芸能界の“キラキラしたイメージ”をひもといていくと、自分がカッコいいと思う人たちはみんな俳優だと気づいたという。そこから本気で俳優を目指し、オーディションを受ける日々が始まった。 「スーパー戦隊の主演が決まったときは本当にうれしかったです。そこからお芝居にどっぷりつかる日々が始まって、楽しくて仕方がなかった。それと同時に、“これで一生飯を食ってかなきゃいけないんだ”という覚悟もできました。“キラキラした世界に入りたい”という安易な考えから始まったけれど、今は本気です。役者で飯を食っていく、と思わせてくれた『ドンブラザーズ』は僕の原点です」 そんな樋口が、ターニングポイントとなった作品として挙げたのは『体感予報』。人気コミックを実写化したBLドラマだ。海外人気もすさまじく、上海で行われたファンミーティングは全席即完売するほど。 「今こうして取材をたくさん受けられるのも、みなさんに知っていただいたのも、『体感予報』がきっかけです。放送当時からとても大きな反響を感じましたし、見えるものすべてが変わりました。雑誌に特集していただいたり、ファンミーティングも開催できて、とうとう写真集も出版することに! 本当にありがたいことだと感謝しています。まだまだやりたいこと、やらなきゃいけないことはたくさんあるけど、『体感予報』がなければ経験できなかったことがたくさんあります。作品への感謝を忘れずに、これからも頑張っていきたいと思っています」 夢は、誰からも信頼される俳優。 「みなさんに、“樋口が出るなら面白い作品だろう”って思ってもらえるような、信頼感のある俳優になりたいです。もちろん、そうなるためには並の努力ではいけないと思っています。若いうちから試行錯誤して、たくさん経験して実力をつけないといけない。甘くないです。僕を応援してくれるファンのみなさんを大切にするのと同じくらいの熱量で、しっかりとお芝居に向き合っていきたいと思っています」 大きな瞳は、“キラキラした芸能界”で自分が輝く未来を見据えている。 写真集編集者に聞いた! 撮影こぼれ話 樋口さんが小さいころによく行っていた喫茶店で撮影しているときのこと。近所のおじさんやおばさんたちが集まってきてみんなから「応援してるよ」と言われている姿を見て、地元から愛されているんだなと伝わってくるロケでした!