伊勢イモの出荷ピーク 三重・JA多気郡 雨の影響で遅れる
三重県多気郡多気町特産の伊勢イモの出荷が、相可のJA多気郡伊勢芋集荷場で始まっている。10月の雨天の影響で例年より半月ほど遅い開始となったが、現在ピークを迎えつつある。今年は不作で、豊作の昨年の6割ほどの出荷量になる見込みという。 JA伊勢いも部会(14戸)の中西勝美部会長(73)によると、今季の生育は、伊勢イモの肥大期に当たる8、9月に猛暑日が続いた影響で不作に。10月の収穫時期に雨の影響で出荷も遅れてのスタートとなった。昨年の収穫量は約15トンだったが、今年は9トンを目標に作業に当たっているという。 出荷は初日に「目ぞろえ会」を行い、大きさや形状を元に「秀A」(230グラム)を最上級とする5段階の基準を確認。以降、毎週火曜日に選別と箱詰め作業などを行っている。主に県内と愛知県に出回り、今月20日ごろから県内の店頭にも並ぶ予定という。 12日には午前8時ごろから部会員やパート職員らが集まり、選別作業と箱詰め作業に精を出した。 中西部会長は「粘りが強く、すりおろした時の色の変化が少ないのが特徴。自分はシンプルにすって食べるのが好きだが、いろんな食べ方があるので、それぞれの家庭の食べ方で楽しんでもらえたら」と話している。