トニー賞、孤児描く作品に栄冠 日本の方剛さんは受賞逃す
【ニューヨーク共同】米演劇界最高の栄誉とされるトニー賞の発表・授賞式が16日、ニューヨークであり、最も注目される作品賞はミュージカル部門で孤児の少年を描いた「アウトサイダーズ」が、演劇部門では「ステレオフォニック」が選ばれた。 日本人の方剛さん(50)がミュージカル「サーカス象に水を」で舞台美術賞にノミネートされたが、受賞を逃した。方さんは「悔しさはなかったが、式を見ていて賞を取ってみたいという気持ちになった」と語った。 アウトサイダーズは貧しい孤児の少年たちが互いに絆を強め、社会に立ち向かう物語。ステレオフォニックは1970年代のロックバンドのレコーディング風景を舞台にした作品で、計5部門で受賞した。 かつて映画「ハリー・ポッター」シリーズで主人公を演じたダニエル・ラドクリフさんが助演男優賞を受賞。ショービジネス界での成功を目指す若者らの友情とすれ違いを描いたミュージカル「メリリー・ウィー・ロール・アロング」に出演した。