テスラ世界販売178万台、初の前年割れ 中国勢との競争激化で
米電気自動車(EV)大手テスラが2日公表した2024年の世界販売は、前年比約1%減の178万9226台だった。テスラが販売実績を公表した12年以来、年間販売が前年割れとなるのは初めて。主力市場の米中両国で販売が伸び悩んだとみられる。 【写真】米テキサス州で2024年11月19日、スペースXの宇宙船「スターシップ」の打ち上げを見守るトランプ次期大統領(左)とイーロン・マスク氏=ロイター 24年10~12月期は四半期として過去最高となる49.5万台を売って巻き返しを図ったが、通年で前年を上回るには、51万台以上の販売が必要だった。 販売の頭打ちの背景には、EV市場の減速と世界的な競争の激化がある。米国では新しもの好きや環境意識の高い層へのEV販売が一巡し、市場の成長ペースは鈍った。24年はむしろ日系メーカーが強いハイブリッド車(HV)の人気が高まった。
朝日新聞社