新旧千円札の2人は師弟関係 福島・猪苗代の野口英世記念館が企画展、北里柴三郎との功績紹介
福島県猪苗代町の野口英世記念館で、新旧の千円札に肖像画が採用された2人の師弟関係を紹介する企画展「野口英世と恩師北里柴三郎」が開かれている。来年3月16日まで。 猪苗代町に生まれ、ノーベル賞候補にもなった世界的な細菌学者野口英世(1876~1928年)は、人生の節目に微生物学者北里柴三郎(1853~1931年)の力添えを受け、研究成果を発揮した。 企画展では、ペスト患者の発見など、野口が検疫所や伝染病研究所の在籍時に残した業績に関する資料約20点を紹介。両機関への勤務に関わったのが北里だったという。語学堪能だった野口が翻訳し、北里が序文を寄せた研究書や、帰国した野口の歓迎会で隣り合う2人の写真も並ぶ。 野口が描かれた千円札の「2番券」を展示するとともに北里の新千円札のためのスペースも用意。発行開始の7月3日以降に入手し次第、並べる。 大人1200円、小中学生550円(隣接する感染症ミュージアムにも入館できる)。年末年始休館(感染症ミュージアムは12月1日~翌年3月15日休館)。連絡先は野口英世記念館0242(65)2319。
河北新報