【全日本総合バドミントン2023】A代表の櫻本&宮浦、代表復帰をめざす大竹&髙橋などがベスト8入り!<女子ダブルス>
日本の頂点をかけて争われる第77回全日本総合バドミントン選手権(東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ)。大会3日目は、各種目2回戦が行なわれた。ここでは、女子ダブルスのダイジェストを紹介する。 【全日本総合2023】女子ダブルス・トーナメント表<随時更新> 【女子ダブルス】 パリ五輪代表枠を争うA代表3ペアが欠場の女子ダブルス。唯一のA代表ペア、櫻本絢子/宮浦玲奈(ヨネックス)は、この日も安定した戦いを見せた。強打が武器の髙崎夏実/田部真唯(山陰合同銀行)に対し、サウスポーの櫻本がスマッシュでエースを奪うなど、さらに上回る攻撃力でラリーを支配。2-0で勝利した。 準々決勝の相手は、代表復帰をめざす右左ペア、大竹望月/髙橋美優(BIPROGY)。「自分たちは向かっていくだけ。死ぬ気で勝ちをもぎ取りたい」(大竹)、「優勝候補と対戦できることを喜んで、若さと勢いを見せたい」(髙橋)と気合十分だ。 A代表を追うB代表、加藤佑奈/廣上瑠依(再春館製薬所)は、鈴木陽向/上杉杏(NTT東日本)に2-0で勝ってベスト8進出。28日の準々決勝で対戦するのが、女子ダブルスで一番に勝利を収めた山藤千彩/志波寿奈(広島ガス)。全国大会常連の長身右左ペアが、毛利未佳/田代愛妃(七十七銀行)との1時間を超える戦いを制し、ベスト8をつかみ取った。 高校生のB代表、須藤海妃/山北奈緖(ふたば未来学園高)は、大学生の坂中琴音/兒玉亜依(立命館大)に2-1で勝利。「途中から気持ちで押された部分があった」(山北)と言いながら勝ちきり、「B代表として勝ちたい気持ちがある。まだ満足していない」(山北)と貪欲だ。 準々決勝では、B代表の保原彩夏(ヨネックス)/水津優衣(ACT SAIKYO)を倒して勝ち上がった、川添麻依子/小西春七(丸杉)と対戦する。 中西貴映/岩永鈴(BIPROGY)は、青木もえ/長廻真知(筑波大)に0-2で敗戦。試合後、中西が前日の試合で右足ふくらはぎを肉離れしていたことを明かした。ただ、それだけでなく、「大学生も勝てる力があることを証明したかった」(青木)、「相手は実業団選手だけど、しっかり向かっていって得意な形でチャレンジした」(長廻)という大学生ペアが、二人で積極的に攻めるプレーが光っていた。準々決勝の相手は、年下ながら「実業団選手」の石川心菜/古根川美桜(NTT東日本)だ。
取材・文/バドミントン・マガジン編集部 写真/菅原淳