市空き店舗利活用事業 セメント町の支援拡大【山陽小野田】
山陽小野田市は、空き店舗等利活用支援事業のうち、旧セメント町商店街周辺地区に限って、今年度から補助額の上限を50万円から100万円に引き上げた。エリア内に複合施設「Aスクエア」が新しくオープンしたこともあり、商業集積を図り、まちのにぎわいづくりを強化するのが狙い。 同事業は、にぎわい創出のために指定地区の空き店舗や空き家をリフォームして利活用する際に交付している助成制度。2020年度からスタートし、小野田駅前商店街周辺、厚狭商店街周辺、旧セメント町商店街周辺、山口東京理科大周辺の4エリアを指定地区に定めている。 対象業種は小売業、飲食業、旅館や理美容店といったサービス業。3カ月以上使用されていない空き店舗、または6カ月以上使用されていない空き家の利活用に対して助成する。商工会議所の推薦が必要となる。 補助率は50%。内外装工事や給排水設備工事などの店舗改装費や陳列棚や看板といった設備購入費に充てることができる。 制度を利用して昨年度までの4年間に小野田駅前商店街周辺に飲食店と美容店、厚狭商店街周辺に飲食店と美容店、学習塾の計6店舗がオープンした。 今回、旧セメント町商店街周辺地区の上限額を倍増したのは4月にAスクエアがオープンし、山口東京理科大の学生寮も整備されるなど新しい人の流れができると予想されることから、小売り店舗などを出店させてまちを活気づけようというもの。倍増に併せて対象区域を県道小野田港線の北側にも広げ従来の2倍にエリアを拡大した。 商工労働課の担当者は「創業支援という側面もある助成制度。強化したセメント町商店街周辺地区に関しては既に3件の問い合わせがあった」と期待を寄せている。 問い合わせは同課(電話82ー1150)へ。