竹田麗央が首位1打差3位と好発進「ショットが安定していた」大逆転でパリ五輪切符の可能性も
<国内女子ゴルフツアー:ニチレイ・レディース>◇第1日◇14日◇千葉・袖ケ浦CC新袖C(6584ヤード、パー72)◇賞金総額1億円(優勝1800万円) パリ五輪代表決定まで残り2戦で、大逆転で代表入りに挑む竹田麗央(21=ヤマエグループHD)が3位と好発進した。 5バーディー、ボギーなしの67で5アンダー。前週棄権の要因だった背中痛の影響はなく、6アンダーで並ぶ桑木志帆と小林夢果の首位とは1打差。今季4勝目を射程圏に初日を終えた。パリ五輪代表が決まる、24日付世界ランキングの発表直前には、ランキングを左右するポイントが最も高いメジャーの全米女子プロ選手権に出場。今大会を制し、勢いに乗って世界最高峰の舞台に挑む。 ◇ ◇ ◇ 飛距離も正確性も、さえわたった。竹田が前週棄権の影響を全く見せず、首位と1打差の3位につけた。この日のドライバー平均飛距離291・5ヤード、パーオン率88・9%は、ともに全体1位。1番パー5は、第2打が飛びすぎてグリーンをオーバーしたが、リカバリーして幸先よく伸ばした。2番パー4では第2打を1・5メートルにつけ、連続バーディー。距離感の修正も早かった。 最終18番パー5こそ、2オンから3パットで伸ばせず唇をかんだ。ただ「ショットが安定していた」と、不安を取り除けたことが最大の収穫。前週は3位で臨むはずだった第2ラウンド開始前に「アドレスでもう痛かったので、振れなかった」と、深刻な状態だったがはり治療で劇的に復調。会場入りした11日から練習を再開して以降、痛みは出ていない。前日13日は「知らない間に、疲れがたまっていたと気付いた。いい休養」と笑顔。精神面もポジティブ思考へと成長した。 元日付の世界ランキングは125位、日本勢26番手だった。そこから現在は42位、同5番手まで急浮上。五輪切符は「そんなに考えてはいない」というが今大会に勝ち、次週のメジャーで上位進出すれば逆転の可能性はある。残る2日間へ「バーディーをたくさん取りたい」。攻めの姿勢を貫くつもりだ。【高田文太】