小池都知事が定例会見(全文1)都庁内店舗で紙ストローの使用実験を実施
防災に関する都民シンポジウム第2弾の開催について
3番目。防災に関する都民シンポジウムの第2弾の開催についてであります。都では東京2020大会に向けまして、防災意識をさらに高めていくということで、今年度から防災に関しての幾つかの重要なテーマを取り上げて、都民の皆さんと共に考えるというイベントを開催いたしております。8月の末には第1弾として防災と女性ということで、これをテーマにしてシンポジウムを開催いたしました。会場に入りきれないほどの方々、400名を超える方々にご参加いただいたわけでありますが、あのころは大阪の地震があったり、台風21号でしたかね、上り列車じゃなくて下り列車のほうで、ずっと西日本をなめていったというかな、非常に大きな被害をもたらしたということで、あと豪雨ですね、非常に都民の意識が高まったということも、今回、この防災のフォーラムを開いたときの感度の良さというか、危機意識が高まっているっていうことを、私もよく感じ取ったわけであります。それだけに、これからも防災についてはしっかり取り組んでいくということから、今回の所信表明、第3定例議会の私の所信表明も、災害のところから入らせていただいたというのも、そういう今の皆さんの意識を考えた上、また都の責任として、真っ先にそれを持ってきたということであります。私、前から言うように、備えよ常にという精神で常に臨んでいくということであります。 そこで、第2弾でありますけれども、今回は11月13日、テーマが防災と外国人、このシンポジウムを開催いたします。参加者でありますけれども、シンポジウムのほうには特定非営利、NPOですね、多文化共生マネージャー全国協議会、そちらの理事をしておられる高橋伸行さん。それから森ビル株式会社で取締役副社長執行役員の森浩生さん。そしてスリランカのご出身で、タレントかつ大学教授という、にしゃんたさんというこの方を加えて、3名をお迎えすることといたしております。 先ほどから申し上げているように今年は本当に災害が続きますね。西日本の豪雨、それから台風第21号、風水害です。そして大阪、北海道で地震、きのうも揺れましたね。ということで日本列島の全体が大きな自然災害に見舞われているという、そういう年になってしまいました。災害の発生時には多くの情報が行き交うわけでありますけれども、しかしながら、われわれがテレビのテロップで見るのも、あれも日本語のみということですね。で、われわれが気付かないけれども、やはり情報っていうのは必要なところに必要な形で伝わっていかないと混乱が、何も情報がないと、いかに不安かということであります。特に外国人の方々は、交通機関の運行状況であるとか、正確な情報の収集がそもそも難しいということでありますので、これも、誰でも外国に滞在中に災害に見舞われたらとても不安だと思います。 といことで都といたしましても、先日、防災事業の緊急総点検を行った中に、外国人への情報発信についても強化するということをしっかりと入れ込みました。また多くの外国人が暮らして観光客も訪れている東京でございます。そこで防災について前回同様、私自身もシンポジウムに参加して、参加者の皆さんと一緒にどのようにして情報、正しい情報を的確に伝えていくかということを考えていきたいと思います。 で、1つの工夫として、なるべく分かりやすい、いわゆる易しい日本語を意識してお話をしたいと考えております。外国から来られた方で日本語の会話には問題ないけれど、それが漢字であるとか難しい言葉遣いになると苦手というような方、結構いらっしゃると思います。例えば、余震に警戒してくださいっていうのも、余震ってなあに、警戒ってなあにというふうになりますので、これから来る地震にも注意してくださいというふうに言うと分かるわけですね。分かる人が多くなるわけです。ということで、できるだけ分かりやすい言葉でお伝えをするということをしますと、今度は機械翻訳も正確な翻訳がしやすくなるということになります。外国人のみならず子供さんにも伝わりやすいということもありますので、易しい日本語の理解促進を図るということは極めて重要なことで、ダイバーシティの観点からも有効と考えております。募集、今日からインターネット、FAX、はがきなどで開始をいたしますので、お知り合いの外国人の方々にもお伝えいただければと、このように思います。以上、今日は3点お伝えいたしました。どうぞ。 【連載】小池都知事が定例会見(2018年9月14日) 全文2へ続く