SKE48の熊崎晴香さん、菅原茉椰さん、佐藤佳穂さん、井上瑠夏さん、坂本真凛さん=小松隆次郎撮影

　アイドルグループSKE48は2日、33枚目のシングル「告白心拍数」をリリースした。6期生の熊崎晴香さん(27)が、加入12年目で初めてセンターに立った。 【写真】SKE48の33枚目シングルで初めてセンターに立つ熊崎晴香さん=小松隆次郎撮影 ■熊崎さん「ようやくファンに恩返し」 　〈出会った瞬間、一気に心拍数が上がるような運命的な歌を歌った告白ソング〉 　そう紹介される新曲は、脈拍を測るように、片方の手首をもう片手で握るポーズがちりばめられた「脈拍ダンス」がポイントだ。 　「とても難しいダンスで苦戦をしましたが、それを乗り越え、きれいなダンスを撮影することができました」。熊崎さんはミュージックビデオの撮影を振り返り、胸を張った。 　その撮影の2日前、運営幹部との面談の場で「センターに立ってもらいたい」と告げられたという。「夢だったセンターに立ち、ようやくファンの皆さんに恩返しすることができると思うと、うれしさのあまり涙が出ました」 　2013年に劇場デビューし、14年7月リリースの15枚目シングル「不器用太陽」で初選抜。人気メンバーとしてグループを引っ張りながら、シングル表題曲のセンターには立てなかった。 　あきらめかけたこともあったが「芸能界に入ったからには妥協はしたくない」と前を向き続けた。「ファンの皆さんも一緒に目指してくれたから、気持ちをずっと保ったまま、走り抜けてこられたと思います」。感謝の気持ちを胸に、重責を担う。 ■「16周年」新衣装で挑戦も 　熊崎さんのセンターを「ようやくかなってうれしい」と自分のことのように喜ぶのは菅原茉椰さん(24)だ。 　「くまさんがセンターでいるときに選抜に入って一緒に踊りたいと思っていました」と笑顔を見せ、「SKE48といえばダンス。今のメンバーで見せるSKE48のダンスをぜひ楽しんでほしいと思います」と語る。 　SKE48は、新曲リリース3日後の10月5日に劇場デビュー16周年を迎えた。 　佐藤佳穂さん(27)は、初選抜の藤本冬香さん(26)と入内嶋涼さん(25)を引き合いに出し「今のSKE48は自分の好きなものを強みにできるグループ。私自身も好きなものを強みにしていけるように、いろんな引き出しを持って16周年を駆け抜けたいです」と意気込む。 　今回は全メンバーの衣装がパンツスタイルという新たな挑戦も。井上瑠夏さん(23)は「白とシルバーというかっこいい感じの中、アクセサリーでメンバーの個性やかわいさを出しています。一目見ただけで新しいSKE48を伝えられるかなと思います」とアピールした。 　坂本真凛さん(22)は「迫力があって疾走感もあるダンスになっていて、全力のSKE48を見せられるような楽曲。一人でも多くの方の『心拍数』を上げられるようなパフォーマンスができるようにがんばりたいです」と力強く締めくくった。 　SKE48は12～14日、16周年コンサートを名古屋市の名古屋国際会議場センチュリーホールで開催する。（小松隆次郎）