写真：Impress Watch

パイロットコーポレーションは、まっすぐきれいな線が引ける「キチントガイド」機能と、1秒で乾く「速乾顔料インキ」を搭載した蛍光ペン「KIRE-NA(キレーナ)」を、10月26日に発売する。価格は132円。インキ色はベーシックカラー5色とペールトーンカラー5色の計10色。 【この記事に関する別の画像を見る】 キレーナは、「まっすぐな線を引きにくい」「書いた文字の上から線を引くと筆跡がにじんだり、ペン先が汚れる」「インキの乾きが遅い」といった蛍光ペンの問題点を解消するために開発した、「キチントガイド」と「速乾顔料インキ」を搭載した蛍光ペン。商品名は、「きれいな線が引けることによって、紙面も心も整う」というコンセプトから名付けた。キャッチコピーは「キチント、トトノウ」。 キチントガイドは、ペン先のチップ両端に付けられたプラスチックのガイド。このガイドが紙面に当たることで筆記が安定し、まっすぐな線が引きやすくなる。 また、ペン先は特殊なナイロンチップを使用して、よくしなるように作られている。チップの全幅がしっかりと筆記面に当たるため筆跡幅が安定し、また開いた教科書やノートの内側の曲面でもきれいな線を引けるという。 そのほか、キチントガイドが紙面に当たることで、紙面にペン先の過剰な筆圧がかかりにくくなる。そのため、シャープペンや水性ボールペンなどで書いた文字の上に線を引く場合でも、筆跡がにじみにくく、ペン先にインキが付いて汚れることも軽減される。 書き終わりのインキの溜まりにくさも特徴。ペン先のナイロンチップに柔らかい素材を採用していることから、「インキ溜まり」をスポンジのように吸い取り、書き終わり部分が濃くならず、インキの裏抜けがしにくくなる。 速乾顔料インキはキレーナのために開発されたもので、コピー用紙の場合は1秒で乾く(自社調べ)ことから、筆記面や手が汚れにくいという利点がある。 インキ色は、ベーシックカラーがピンク、オレンジ、イエロー、グリーン、ブルー、ペールトーンカラーがペールピンク、ペールオレンジ、ペールグリーン、ペールブルー、ウォームグレー。蛍光ペンのニーズはピンクやイエローを中心とした定番色がより多いが、淡い色味が流行っていることからペールトーンもラインアップした。 方式はツインキャップ式、インキは水性顔料インキ、サイズは全長136.6mm、最大径10.9mm。 1本単位での販売のほか、ベーシックカラー5色セット、およびペールトーンカラー5色セットを用意する。価格はいずれも660円。また、初回限定でセットにはやわらか定規を付属する。やわらか定規は曲線に合わせてしなる定規で、教科書などへの線の引きやすさを特徴としている。 ■ 世界の蛍光ペン市場の規模は1500億円 パイロットコーポレーション グローバル企画部の足立健治氏によれば、同社の売上の8割近くが海外でのもので、企画、マーケティングにおいても日本国内だけではなく世界も視野に入れた商品開発を行なっているという。 日本における蛍光ペンの市場規模は約50億円で、世界では約1,500億円というデータを紹介。キレーナの主なターゲットである中高生は、日本では少子化により減少傾向にあるが、世界的には増加している国や地域もあり、また同社が展開できていない国、地域もあることからチャンスは大きく、キレーナでも世界を意識し、新たな価値を提供すると説明した。