『#32 ゆづき~No.1レズ風俗嬢からプロレスラーへ~』女子プロレスマガジン リレーコラムSEASON2
初めまして。 2023年5月14日に旗揚げした新団体【hotシュシュ】で同日にデビューした新人プロレスラーのゆづきです。 元々はNo.1レズ風俗嬢としてメディアへ露出したり、本を出版したり、自分が店長を務めるレズ風俗店を立ち上げたりと、レズ風俗嬢として7年間様々な活動をしておりました。 【レズ風俗】って検索したら私の店舗のHPがトップに表示されます。 そしてプロフィールのトップがこの私です。 簡単に言えば日本で1番女を抱いた女です。 以後お見知りおきを。 あっ…!ご予約お待ちしております! 夜の世界においての上下関係は全てお金です。 先輩も後輩も関係ない。 稼げば勝ち。稼げば会う人会う人に頭を下げられ、羨望されるような世界です。 そんな世界で初月でトップになり、業界内では知名度も売上もダントツNo.1。 そんな世界に7年も居続け鼻が高くなった私が、ある日突然プロレスラーになる物語をご覧ください。 【運命や奇跡というものを疑って生きてきましたが、プロレスとの出会いはまさに奇跡でした。】 hotシュシュSVのタニー・マウスさんとは数年前から飲み友達でした。 私の飲みっぷりが気持ち良いようで、それから色んな元プロレスラーのお知り合い(デビュー前はお友達と呼んでいましたが…)ができました。 そんなある日、のちにSVとなる田村欣子さんとタニーさんが共に営むアロマトリートメントサロン【AOコーナー】の宣伝がしたいとご相談をいただき、TikTokの投稿やYouTuberとしての活動が始まりました。 私は企画案やカメラマン、天の声として出演しておりました。 その頃は友人として接しているので 「こんな動画伸びないから!」 「TikTokユーザーの年齢層を意識して!」 「アクティブユーザーに寄せなきゃダメ!」 などなど…とても厳しく指導しておりました。 私が考えたドッキリ企画で田村様が号泣してしまったこともありました……。 時は過ぎて2023年12月(旗揚げの半年前) 千春さんにタニーさんがお願いしてアイスリボン道場をお借りしてリングでYouTube撮影ができる運びとなりました。 【ゆづきが初めてリングに上がった日です。】 スタッフ・カメラマンとして、ろくにご挨拶もできず… リングをお借りすること、神聖なリングに立たせていただくことがどれほどのことかも理解しておらず…大変失礼なことをしてしまったと今でも反省しております。 そうなんです。ゆづきはプロレスが好きだったわけではなかったのです。 「千春って人が貸してくれたよ!」としか聞いていなかったので、ご挨拶した際は「なんて明るくて可愛くてお姫様みたいな人だろう!」と思うのみでした…。 その時の千春さんは既に新団体の立ち上げを計画しており、田村様とタニーさんにSVになってほしいとその日に相談したようです。 何も知らない私は、撮影終わったし早く帰ろうよ~って待っていたのですが…。 そしたら数日後びっくり! また撮影するからとアイスリボン道場に突然呼び出され、入ったら既にカメラが回っている。 可愛いお姫様と友達がニヤニヤしながら待ってる。 「何!? 私はYouTubeスタッフだから映したって面白くないよ!?」なんて言っていたら 可愛いお姫様はhotシュシュの代表に 友達はhotシュシュのSVになっていたのです。 千春代表はゆづきと初めて会った日に「この子はプロレスラーになる!」と感じていたそうです。そして新団体hotシュシュにゆづきがスカウトされました。 YouTubeのゆづきスカウト編を是非ご覧ください。とんでもないポンコツっぷりが見られます。 そう! 私はポンコツなのです。 とにかくまぁ運動が嫌いだったんです。 並大抵の嫌いじゃないですよ! 学生時代はいかに体育の授業をサボるかに必死だった。仮病使いまくり。 運動ほど無駄なものは無いと思っていました。 運動部なんてもってのほか! なぜあんなに汗かいて疲れるだけのことが楽しいの!? と心から疑問でした。 大人になっても変わらず… 歩きたくないから歌舞伎町から新宿二丁目もタクシー。 毎月タクシー代で5~10万は使ってたかな? 電車で立ってるのも構内を歩くのも苦痛で都内は自家用車で移動するようになりました。 駐車場代も5万はかかるよなぁ~! それでも動きたくない。そのくらい運動嫌いでした。 そんな私が突然スカウトされて プロレスラー目指します!なんて言えるわけがありません。 私にとってはプロレスラーは天上人。超人。 常人以下の私が入れるような世界ではない。 【でも千春さんは目を見て言ってくれました。「あなたはプロレスラーになれる」と。】 可愛いお姫様にそこまで言われたら…まぁ…と 初めて《運動着》というものを購入して、改めてリングに立たせていただきました。