「色が少ないほど華やかに見える」のはなぜ? シンプル派スタイリストが実践【大人の色合わせ術】
素敵な欧米マダムたちの冬の装いを観察すると、実は使っている色数が極端に少ないことに気づきます。黒、グレー、ベージュなど、ベーシックカラーを2色ほどしか使っていなくてもなぜか華やかに見える、欧米マダム流の色合わせテクニックとは? スタイリスト佐藤佳菜子さんに、少ない色で印象的に見せる方法を教えてもらいました。 【着用画像】スタイリスト佐藤佳菜子さんの「2色コーデ」着こなし事例
素敵な欧米マダムほど、使っている色数が極端に少ないという事実
「地味になりがちな冬の装いを華やかに見せるために、つい鮮やかな色を使ったり色数を増やす方向で考えがちですが、素敵な欧米マダムたちの服装を観察すると、使っている色数が極端に少ないんです。全身同じトーンだったり、せいぜい2色くらいしか使っていないことが多い。それは使う色数が多いほど、どうしても散漫な印象になるので、少ない色をストイックに合わせていく方が、より印象的に見えるんだと思います。派手な色使いやカラフルなことよりも、色合わせが整っていることの方が、パッと華やかな印象を作るのではないでしょうか? こちらのマダムも使っているのは白とベージュの2色だけ。それぞれのアイテムはベーシックな色とデザインなのに、ストイックな色合わせの効果で、不思議と印象的に見えますよね。使う色を増やすのではなく、むしろ減らすことが、欧米マダムのような華やかさやツヤっぽさに繋がっているんだと思います」
例えばコートとトップス。意外な箇所の色を合わせることで、ちょっと新鮮な装いに
KANAKO’S コメント このコーディネートはキャメルと黒の2色しか使っていないのですが、コートとトップスという、普段あまり合わせない箇所の色をぴったりと合わせてみました。例えばコートとインナーの色、コートとバッグの色など、合わせる色の場所をちょっと工夫するだけで、少し新鮮な印象に見えると思います。 私は買い物をするとき、「似ている色を持っているから違う色のものを買おう」という買い方はしないんです。むしろ「手持ちの色と似ているからあえて買う」ようにしています。バラバラな色のものばかり持っていたら、どのコーディネートも色が散漫になって一生整わない気がして。ストイックに色が合っていることが、普通の服を印象的に見せるための秘訣だと思います。