11/2オープン! 名店出身の店主が手掛ける「鳥鍋」の新店に注目が集まる
オープンからしばらくは「とり鍋」「山椒鍋」「鴨鍋」が用意されているが、中でも人気は「山椒鍋」。
和歌山の山椒をたっぷり使った爽やかなスパイシーさが魅力で、ももむね、つくねという3種類の鶏肉に、おかひじきやせりなど個性の強い野菜を組み合わせたここだけのオリジナルだ。
最初に、丹波産のしめじや福島のジャンボなめこなど、きのこ類を投入しおいしいエキスをスープに溶け込ませる。
香り高いせりが食欲をそそる鍋は、出汁に野菜や鶏のうまみが溶けだし、重層的なスープのおいしさと広がる山椒の青い風味がたまらない。
〆の一例の鶏出汁のラーメンは、小サイズで具のないシンプルなもの。しかしながら雑味がなく、コラーゲンを飲むようなトロリと濃厚なスープが存在感十分だ。このスープは10数羽分の丸鶏のガラや仕込みで出る端肉などを十時間以上煮込んでとっている。
焼き鳥と鍋を軸に中華の点心や和風の逸品など、緩急をつけて繰り出されるおまかせコースで、おいしいもの好きを魅了するこちら。予約は電話のみだが、オープン直後から食通が通うだけに年内はほぼ満席という。どうやら狙い目は来年以降といえそうだ。
地土里
住所: 東京都港区六本木3-6-9 イチベエアパートメント 1F
文:岡本ジュン、食べログマガジン編集部 撮影:片桐 圭