こんな部屋なら仕事がはかどる!?人気建築家が教える、自宅でつくる理想のワークスペース4つのアイデア
コロナ禍をきっかけに、住まいに快適なワークスペースを求める人が増加した現在。建築家はどのような空間をつくりだしているのでしょうか? 【写真集でチェック】仕事がはかどる快適空間!自宅仕事がもっと楽しくなる秘密とは? 今回は、『モダンリビング』でこれまで紹介した住宅のなかから、建築全体の特徴や間取りをいかしてつくられた「居心地のいいワークスペース」を4つご紹介します。
シームレスな気持ちよさ叶えた、自邸兼仕事場〈設計:Kii 新井里志+中富 慶〉
建築デザインユニットKii(キイ)による自邸兼仕事場は、ヴィンテージマンションの最上階をリノベーションしたもの。2人がほぼ一日じゅう過ごすというこの空間は、ワークスペースやくつろぎのベンチスペース、キッチンがとひと続きになっています。 風通し、見晴らしのよさを最大限に生かしたレイアウトで、中心にはキッチンと多機能カウンターを設けています。カウンターは調理の作業台以外にも、食事やドリンクを摂ったり、仕事の場になることも。 【DATA】 House K 建築家名/Kii 新井里志+中富 慶 掲載/モダンリビング275号
原木の丸太を最大限に生かした空間〈設計:網野禎昭〉
2階のワークスペースは妻側の開口部から明るい光が差し込み、美しい緑が目の前に広がります。ダイニングエリアの真上には角の杉材を並べたブリッジが通っており、子供用のフリースペースとワークスペースをつなげています。 網野禎昭さんが目指したのは、できるだけ無駄を出さずに木を使い切って山元の努力に報い、山に利益を返す木造住宅の建築。 あくまでも簡素に、木の理に沿って単純に重ね、組み合わせてつくりあげたその家は、自然の風景になじみ、家族の暮らしをあたたかく包みます。 【DATA】 バウマイスターの家 建築家名/網野禎昭 掲載/『モダンリビング特別編集 建築家の自邸50』
“自然を軸にした豊かさ”を感じるアトリエ〈設計:五十嵐敏恭〉
敷地入口部分、住空間の手前に配置した開放的なアトリエ。地面の高低差をそのまま生かし、階段を設けて各部屋をつなげています。 ダイナミックな石を脚にしたテーブルやベンチは、家に合わせて五十嵐さんがデザインしました。 1年を通して気温が高く亜熱帯地域に分類される沖縄は、古くから独特な建築様式が築かれてきた場所。この地で建築家として活躍する五十嵐敏恭さんは、現地の風土や文化を享受し造る“沖縄の現代建築”を目指し、自身の住まいを設計しました。 【DATA】 玉城の家 建築家名/スタジオ コチ アーキテクツ 五十嵐敏恭 掲載/モダンリビング247号