『神之塔-Tower of God-』岡本信彦が早見沙織をいじり倒す 「まるで狼同士の人狼みたい」
TVアニメ『神之塔 -Tower of God-』第2期第2クール「工房戦」の先行上映会が10月6日に東京・TOHOシネマズ新宿にて実施された。 【写真】登壇した早見沙織、内田雄馬、市川太一、岡本信彦、日笠陽子 原作は、世界で人気のウェブトゥーン作品『神之塔』(『LINEマンガ』連載)。“頂上へ到達すると欲しいものが何でも手に入る”と言われる「神之塔」へと向かった少女・ラヘルを追いかけ、塔に飛び込んだ主人公の少年・夜が、数々の試練に挑戦し、塔に隠された秘密に迫っていく様子を描いた冒険ファンタジー作品だ。TVアニメ第2期の第1話から描かれる「王子の帰還」では、夜たちが塔の2階で最終試験を終えてから6年後の世界が舞台となる。 先行上映会で登壇したのは、ジュ・ビオレ・グレイス役の市川太一、王子成役の内田雄馬、クン・アゲロ・アグネス役の岡本信彦、ラヘル役の早見沙織、ファリョン役の日笠陽子の5名。 トークの話題は、第2期1クール「王子の帰還」の振り返りからスタート。クンとラヘルの初登場シーンでは、台本のト書きのラブラブな仲睦まじい会話と裏腹に、どちらも本心を語らずに腹の探り合いをしなければならず、岡本も「まるで狼同士の人狼みたいでしたね。ラヘルが怖過ぎるあまり、ディレクターさんと早見さんがいない時にこっそり“怖いね”と言い合ったほどです」と暴露。 続けて、岡本は「(早見の)声が女神っぽいから、裏があると思いづらいんです。ラヘルは早見さんの声に感謝したほうがいいと思います!」とおどけた。早見は、「今回は、監督が”ラヘルがみんなに嫌われる覚悟をもってやっている”とお伺いしました。その思いを全面に受け取って演じています」とアフレコ時の心構えを明らかにした。 ファリョンの登場シーンでは、日笠は「『神之塔』のキャラクターを演じるのが久しぶりなので、まずはチューニングをするところから始めました。1人で何役も演じ分けていますので、話す相手によって話し方を調整するのが難しかったです」と苦労した部分を明かした。市川も「登場人物にヒントを与えてくれるキャラクターなので、それぞれ演じる塩梅が難しいですよね」と日笠を労った。 岡本は「第1期ではラーク演じる三宅健太さんが盛り上げてくれていたのですが、第2期では王野が物語を盛り上げるために頑張ってくれていたと思います」と語り、日笠も「ほっとできる陽の部分だったよね」と王野についてコメント。内田は「王野は他のキャラクターと違って、裏表がない性格なんです。王野が元気を出していかないと、この物語は暗黒になってしまうので頑張りました! 王野の感覚で深い部分で考えずに、その時の王野の感覚で走っていけるところがよかったなと思います」と語った。 「王子の帰還編」の振り返りが済んだところで、話題は先行上映される「工房戦」の注目ポイントへ。「王子の帰還編」をダークに盛り上げたことを散々いじられた早見は、「『工房戦』の前半は少しほっとできる明るい部分もありますよね!」とアピール。内田は第14話のとあるシーンをと満面の笑顔と大きなジェスチャー付きで王野の動きをアピールするも、市川の「個人的にはFUGとシビスチームの激突も楽しみにしていてほしいです」が“見どころ”として採用された。 一方、岡本は「ビオレの目が点になる部分が、意外でかわいいんです」との答えに、市川も「あんなシーンは王子の帰還編では演じたことないですからね!」。また、クンのカッコいいセリフに対して、「厨二病を超えて声優になったので、一度は言って見たいセリフばかりなんですよ」と自身の演じるキャラクターの注目ポイントもアピールするも、日笠に「ビオレの目が点になるところでお願いします」とピシャリ。 本トーク終了後、第14話と第15話の上映が行われた。その後、本編を鑑賞し終わったばかりの観客の前に、再びキャスト5名が登壇した。 最初に話題にのぼったのは、主題歌アーティストのStray Kidsのオープニング「NIGHT」やエンディング「Falling Up」について。市川は「やっぱりそれぞれの楽曲で雰囲気が変わりますね。『NIGHT』という楽曲名が、“夜”と一緒ですね」と触れた。岡本は「オープニング映像では、クンが王野と比べると登場シーンが少ないなと思いました!」と拗ねると、会場が笑いに包まれた。 第14話では、内田は「王野ってエンドロシが推しなんだと思ってびっくりしました!」と自身の演じるキャラクターへの意外な設定に驚いた様子。先ほど、内田が見どころとして紹介してみせた笑顔と動きは、エンドロシへの声援だったと答え合わせとなった。早見は「このシーンはクンと、王野&ダンの温度差があって、別のアニメかと思うくらいだった」と明かす。 さらに岡本&日笠があげた「ビオレの目が点」という場面に対しても、「助けたのに、あんなこと言われるなんて酷いからね!」とビオレを擁護。市川も「旅人もビオレに対しては心を許している感じがあるんです」と、新キャラクターの旅人との出会いを懐古した。 第15話では、早見が「夜とエンドロシの過去回想シーンってすごくいいなと思いました」と話すと、日笠も「その回想シーンが現在につながっているんですよね」、市川は「カッコいい中でもランとアナクの喧嘩は、どこかクソガキ感が漂っていてかわいい」と語り、クンが選んだメンバーで実力者の2人の関係性の魅力を感じているようだ。 「工房戦」はバトルシーンもかなり多くなる。内田は「王野は一瞬のシーンを動かす役割を担っています。なので、前クール以上に『工房戦』でも、ものすごく大きな声で叫んでいます」とアフレコの苦労を語った。岡本は「みんな淡々としている中で、オイ! とツッコミを入れてくれるのは王野しかいないので助けられています。(雑に扱っているように見えて)実は一目置いているんですよ」とコメント。 早見は「皆さんが一緒に楽しくアフレコしている中、私はずっと1人でアフレコに挑んでいます」と苦しい心のうちを吐露し、「今はまだ登場していないですけど、ちゃんと生存していますからね!」と、観客に念押し。ダンの足を滅多刺ししたことにかけて、内田に「次にラヘルは誰の足を狙うんですかね」と会場の笑いを誘った。 岡本は「いろいろな部分も含めて、『神之塔』の魅力であるバトルシーンにつながっていくのかどうか楽しみですね。クンは耳元でささやくシーンが多いのですが、他のビオレや王野のバトルシーンも楽しみにしています」とこれからの放送に向けて期待を寄せた。 日笠は「ファリョンは自分の目的のために、どうやったら夜を強くできるのか、周りを動かすことができるのかということを考えています。そう言った部分に注目していただくと、先回りしたフラグを感じてゾッとする部分もあると思います。駆け引き含めて注目してください」と、今後の注目ポイントを語った。 早見は、「ダークサイドもより描かれていたと思いますが、短いながらもインパクトのあるシーンについて話すことができて嬉しいです。ここから工房戦がどのような結末を迎えるのか楽しみです」と締めくくる一方で、岡本は、「こうやって『神之塔』について話す機会が少なかったのです。ラヘルのここが怖かった! という部分を集めた上映会をやりたいなと思ってます! 僕が受けた臨場感を大きなスクリーンで楽しんでいただきたいと思います」と、最後まで早見をいじった。 早見からが「それなら、クンの生アフレコもやりましょうよ!」と提案すると、観客からも「聞きたい!」と歓声が上がり、この日一番の大きな拍手に会場が包まれた。 内田は「改めまして、本日は誠にありがとうございました。明るい要素も暗い要素も混ざりながら、みんな一生懸命に向き合って塔を登っています。果たして、皆さんの前で生アフレコができるのかという部分にかかっていますので、最後までどうぞ応援のほど、よろしくお願い致します」とコメント。 市川は「『工房戦』は本当に原作ファンの皆さんにとっても、注目している部分だと思います。僕たちも皆さんの期待に応えられるようなクオリティでお届けできるように、精一杯アフレコを頑張ってきました。1話1話余すことなく、楽しんでいただけたらと思います。ビオレが報われて夜になる日を皆さんで見届けましょう!」と締めくくった。
リアルサウンド編集部