いざ伊豆からパリへ! 居住の五輪自転車代表候補、清水町で壮行会「メダル持ち帰る」
パリ五輪の自転車競技トラック種目代表候補選手の壮行会が15日、清水町のサントムーン柿田川で開かれた。東京五輪では梶原悠未選手(27)がオムニアムで、同競技として日本女子初の銀メダルを獲得。選手たちはメダルラッシュを誓った。 リザーブを含む11選手が参加し、トークショーを実施した。パリでは金メダルを狙う梶原選手は「スタートラインに立ったとき、皆さんの声援をきっと思い出す」と感謝。男子短距離界の大黒柱、太田海也選手(24)は個人団体3種目に挑む。ローイングで高校日本一になったが、大学を中退。東京五輪後から本格的に自転車競技に取り組んだ経緯から、「物事を始めるのに遅すぎることはない」と自身に言い聞かせるように聴衆に語りかけた。 男子スプリントとチームスプリントに挑む小原佑太選手(28)は「メダルを持ち帰って次世代につなげる」と強調し、男子ケイリンと4000メートル団体追い抜きの中野慎詞選手(24)も「初の五輪だが楽しみたい」と胸を躍らせた。 梶原選手らと女子4000メートル団体追い抜きを走る内野艶和選手(22)はマディソンにも出場する。内野選手は「白熱したレースになる。日本から見守っていてほしい」と呼びかけた。 トラック種目は伊豆ベロドローム(伊豆市)での東京五輪開催を機に、日本自転車競技連盟が強化拠点を整備。選手は周辺に居住しパリ行きを目指してきた。壮行会は県が主催し、鈴木康友知事と周辺市町の首長らも訪れた。 (下田支局・伊藤龍太)
静岡新聞社