後輩・安楽智大のパワハラ騒動が影響か…楽天・田中将大「今季は一軍登板ゼロ」復帰が遅れる意外な事情
日米通算197勝の大投手、楽天・田中将大(35)の復帰メドが立たない。 昨年10月に右ヒジのクリーニング手術を受け二軍で調整。3月20日のイースタン・リーグのDeNA戦を最後に、実戦から遠ざかっている。 「あの輝きはどこへ」…24勝無敗!田中将大「日本一達成時の超ド派手シャンパンタワー」写真 「なかなか調子が上がらないようです。4月中旬にもイースタンでの登板が予定されていましたが回避。具体的な復帰日程は決まっていません。田中はメディアなどの取材で、常々『復活したなという投球をしたい』と話しています。復活を望む本人にとっては、悩ましい現状なのでしょう。 24勝無敗で楽天の初日本一に貢献した’13年や、’14年から6年連続で2ケタ勝利を挙げヤンキースのローテーションを守った時期に比べると、ストレートの伸びやチェンジアップの質の低下は否めません。昨年はリーグ最多の11敗を喫し、防御率は自己ワーストの4.91。自身のイメージに、なかなか実際の投球が追いつかないのでしょう」(球団関係者) ◆目標とする数字 調子が上がらないのは身体面だけではない。復帰が遅れている背景には、意外な事情もあるという。 「精神面の影響もあると思います。特に大きかったのが、若手選手の下着を脱がせるなどのパワハラが指摘され自由契約となった後輩・安楽智大の騒動のようです。安楽は若い頃の自身と同じ威力あるストレートで押すパワーピッチャーで、田中は何かと目をかけていました。可愛がっていた安楽のトラブルに、かなりショックを受けています。親しくしていた球団スタッフの退団などもあり、一時期はモチベーションが上がらなかったそうです」(同前) だが最近では、毎日ブルペンで20~30球投げ込みを行っている。一軍での登板に向け、少しずつ動き始めているようだ。 「周囲の励ましがあり気持ちが徐々に前向きに。目標としているのが、あと3つに迫った『日米通算200勝』です。楽天投手陣を牽引し日本一に導いた田中は、間違いなく将来の幹部候補。田中自身も、それを認識しているでしょう。200勝を達成すれば投手としてハクがつき、歴史に名を残せるので『成し遂げなければいけない目標』と認識しているそうです」(スポーツ紙担当記者) 楽天は現在、ロッテや日本ハム、オリックスと激しいAクラス入り争いをしている。田中が復帰すればチームの起爆剤となるか、それとも……。「復活したなという投球」をファンに見せるため、大投手はファームでの苦闘を続けている。
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