<春へのキセキ・センバツ2021>選手紹介/16 智弁学園 三好将太選手/天理 森田雄斗投手 /奈良
◆智弁学園 ◇飛距離アップへ体作り 三好将太選手(2年) 鍛え抜いた選球眼と、変化球にも自在に対応できるバットコントロールが持ち味。「ずっとベンチにいたのがものすごく悔しかった」という近畿大会後、悔しさをぶつけるように体作りに励み、筋トレや打撃練習にも打ち込んできた。 打球の飛距離につながる体重を増やすため、食事は1日6食以上。大会後の5カ月間で13キロ以上も増やす一方、自主練では主軸の前川右京選手らと「2人で打撃マシン100打数60安打」に挑戦し、失敗すればペナルティーを課すなど、楽しみながら互いを高め合ってきたという。 目標は粘り強いプレーでセンバツを制した2016年のチーム。「甲子園ではどんな時も全力でぶつかっていきたい」と意気込む。 ◆天理 ◇雪辱燃えるサウスポー 森田雄斗投手(2年) 主戦の右腕、達孝太投手との“左右の2枚看板”を目指す本格派左腕。ただ昨秋の近畿大会県予選では力を出し切れなかった。「周囲の期待に応えられず、すごく悔しかった」と唇をかむ。 チーム一の筋力の持ち主。だが球速は昨夏に139キロを出して以降伸び悩み、「ベンチ入りも無理だと思ったほど」。その後は投球フォームの改善などに励み、今では課題だった変化球も決まるようになった。 達投手からは、「一人はしんどいから、早く仕上げてくれよ」と待ち望まれており、2枚看板がそろえば怖い物なしだ。「次こそ左腕として達のピンチを救い、チームに貢献したい」。大舞台で昨秋の雪辱を果たす日は、もうすぐだ。