「最初は絶対に食べられないと思ったが…」 食用コオロギの生産工場に潜入 牛肉や鶏肉の3倍以上のタンパク質 味は塩味のきいたエビ?【大石が聞く】
乾燥させた後、粉末にするのが、食品化の主な方法。 それを生地に練り込んだかりんとうのお味は… (大石アンカーマン) 「かりんとうですね。コオロギは見当たらない」 更にパスタも。 (大石アンカーマン) 「もちもちした食感で、これはカルボナーラですね。コオロギいますか?この中に」 (ハイジェントテクノロジー 根岸茂美さん) 「いるんです。少しいます」 エビやカニなど甲殻類へのアレルギーがある人は、コオロギでも反応が出る可能性があり、パッケージにも書かれてあります。 ■コオロギを丸ごと乾燥させた「ホール」も実食 成虫になる前の羽ができていないコオロギを丸ごと殺菌・乾燥させた「ホール」と呼ばれるものも出荷しています。 (大石アンカーマン) 「コオロギを実食させていただきます、これですか」 (ハイジェントテクノロジー 根岸茂美さん) 「これがうちで育てたコオロギ」 (大石アンカーマン) 「コオロギは食品として見たことないからな…いただきます。。おー、ちょっと塩味きいてて」 (ハイジェントテクノロジー 根岸茂美さん) 「何も味付けをしていない」 (大石アンカーマン) 「エビに近いですね、味は」 ■来たる「食糧難」にむけ「新たなタンパク源」に コオロギ食が注目されたキーワードは、来たる「食糧難」。 2050年には世界人口が100億人を突破し、深刻な食糧難が予想されるため、国連食糧農業機関・FAOが、肉や魚に代わる「新たなタンパク源」として推奨したのです。 (ハイジェントテクノロジー 根岸茂美さん) 「普通の牛肉や鶏肉だと(タンパク質の割合は)15~20%ですが、コオロギをパウダーにすると70%以上ですので、3倍以上のタンパク質」 同じ重量で比べると、肉の3倍以上のタンパク質があるコオロギ。 畜産や養鶏に比べ広い場所も大量のエサも必要ないため、生産コストが安く抑えられるといい、国も持続可能な食糧自給として本格的に推進しようとしています。 しかし、そんな政策に異を唱える東京大学の鈴木教授は。 (東京大学 農学生命科学研究科 鈴木宣弘 教授) 「論理のすり替え、飛躍だと思う。農業・酪農・畜産が世界中でコスト高で苦しんでいる。 まず今ある普通の農業・酪農・畜産がさらに生産を増やせるような政策をすることが第一であって、(食料が足りないから)コオロギを食べればいいんじゃないかというのは、話が飛んでしまっているんじゃないか」
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