トランプ、ハリス両陣営、激戦州ペンシルベニアで経済計画アピール
（ブルームバーグ）： 米共和党の大統領候補トランプ前大統領と民主党候補のハリス副大統領は14日、激戦州ペンシルベニアでそれぞれ選挙活動のイベントを開催した。両候補は同州の有権者に対し、今後４年間の経済運営で優れているのは自分だと訴えた。
フィラデルフィア郊外に住む女性や無党派層の取り込みを目指すトランプ氏は、社会保障給付金課税の撤廃とエネルギー・住宅建設業界の規制緩和という自らの計画をアピールした。こうした措置がインフレ鈍化や金利低下につながり、住宅所有に道が開かれると主張した。
前大統領は「あなた方はインフレにむしばまれてきた。私はあなた方を公正な状態に戻そうとしているだけだ」と語った。
一方、ハリス氏は同州北西部エリーを訪問し、黒人男性の有権者に寄り添う姿勢を強調。中小企業経営について議論するため地元のレコード店やコーヒーショップを訪問した。ハリス氏は、起業する中小企業に対し最大５万ドル（約750万円）の税控除を打ち出しているが、今回のイベントに先立ち、黒人起業家や資金調達にハードルがある人を対象に、事業開始に関連し最大２万ドルまで返済免除可能な新たなプログラムなどを提案した。
全米と同様にペンシルベニア州では、経済は最も重要な課題となっている。世論調査では、経済が常に有権者の最大の関心事となっており、経済運営への信頼ではハリス氏に対するトランプ氏のリードが狭まりつつある。
ここ数週間は両候補とも州内をあちこち訪れ、家計を圧迫している物価高への対応や雇用・賃金の伸び促進で自分が大統領として最も適任だと有権者を説得しようとしている。
原題：Trump, Harris Pitch Economic Plans to Pennsylvania Swing Voters（抜粋）
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Hadriana Lowenkron, Jennifer Epstein
