ディーラーvsカー用品店 クルマのメンテはどちらで行うべき? 両者は今後、共存できるのか
カー用品店は「駆け込み寺」
クルマに関する商品を買ったり、メンテナンスを依頼したりする場合は、ディーラーやカー用品店に行く。両者は互いに競合関係にあったが、最近ではその関係に変化が生じている。 顧客にとっては、それぞれのメリットを最大限に活用することが重要だが、どうすればよいのか。 【画像】『月曜から夜ふかし』でおなじみ! これが40年前の足立区「竹ノ塚」です(計16枚) 現状、ディーラーは整備工場やカー用品店よりも“敷居”が高い。特に、中古車などディーラー以外で買ったクルマのオーナーはそう考える傾向が強い。ディーラーで買った顧客は、 ・オイル交換 ・ワイパー交換 といったちょっとしたメンテナンスでも気軽にディーラーを利用できるが、そうでない顧客にとっては難しい。そういった人にとって、気軽に立ち寄って作業を依頼したり、カー用品を買ったりできるカー用品店はまさに 「駆け込み寺」 のような存在だ。カー用品店は営業時間が長く、誰もが気軽に立ち寄れる雰囲気があることも、その理由のひとつである。 ただ、近年は「働き方改革」など労働環境の改善もあり、軽作業であっても、仕事の効率を重視するために、事前予約が推奨されるようになった。そのため、事前に予約を入れないと作業してもらえない状況になっている。
ディーラーとカー用品店の境界
ディーラーとカー用品店の“すみ分け”はいろいろあるが、最大の違いは、 「社外品を買い、取り付ける場所」 かどうかである。ディーラーは基本的に ・純正品 ・その会社が認めた社外品 の販売と取り付けを行う。そのため、気に入った社外品を取り付けたい場合は、ディーラーではなくカー用品店を選ぶ必要があった。しかし、一部のディーラーを除いて、社外品の取り付けに対応できる店舗も増えてきており、カー用品店の存在価値に影響を与えている。 カー用品店は実店舗だけでなくECサイトも展開しており、品ぞろえも豊富だ。オーディオやカーナビなどの電子機器はもちろん、洗車用品やその他のアクセサリーも幅広く取りそろえている。 カー用品店はクルマに関する商品を買う場所として、さらにその存在価値を高めている。アマゾンなどの大手ECサイトでもカー用品を買えるが、実店舗で幅広い商品を手に取って比較できるカー用品店には、依然として根強い需要がある。