【辺見えみりさん】シングルマザーとして娘に伝える「大切なことは2つだけ」|VERY
『VERY NaVY』の人気インタビュー連載「子育て第2シーズン」に辺見えみりさんが登場。子どもだからわからない、はナシ。シングルマザーとして伝える覚悟が母娘の絆を強くする。10歳の娘さんの子育てをしながらスキンケアブランドの立ち上げやYouTubeチャンネルの配信と多彩にパワフルに活躍するえみりさんに伺いました。今回は娘さんとの暮らしぶりについてお話いただきました。 【写真あり】娘さんとのプライベートショット....辺見えみりさん
子育て第2シーズンどうですか?
『大切にしているのは想像力の豊かさとなんとかなるさの精神』 上品で心配りのできる大人は、素敵。京都にある大好きなフラワーショップの花恵さんという女性がまさにそうで、どんな育ち方をされたのか聞いたことがありました。小さいときにお母様から「◯◯さんがいらっしゃるから、思い浮かべて似合うお花を買ってきて」とよくお使いを頼まれていたそうです。花恵さんとの「赤ちゃんでもお花の色は見えるし、匂いも感じているはず」という会話から、娘が生まれてから一緒にフラワーショップへ通うのが習慣に。今、娘は友だちのお家に遊びに行くときに自分でお花を選んで小さなブーケを持っていきたいと言ったり、私の誕生日にお小遣いで一輪のお花を買ってプレゼントしてくれます。友だちに似合う色、私が喜ぶ顔。そんなイメージの時間は心を豊かにしてくれるだけでなく、さりげない心配りの引出しを増やしてくれるはず。この先も大事にしてほしいなと思っています。 子育てで大切にしていることは、ふたつだけ。ひとつはお花の話にもつながりますが、想像力の豊かさ。自分が経験した以外のことにも想いを巡らせ、誰かを慮れる人になってほしい。いろんな環境のいろんな人たちの情報を、簡単に調べることができるSNS社会。本人に意図はなくても、言葉足らずで相手にイヤな想いをさせてしまうことは大人でもある。「文字を打つのは簡単だけど、文字のコミュニケーションは意外と難しいんだよ」と、私の失敗談も含めて伝えるようにしています。もうひとつは“なんとかなるさ”の精神。ずっと順風満帆で失敗のない人生なんてありえないじゃないですか。色々反省することはあっても、それはきっと成長過程で重要なこと。「生きてるだけでラッキーじゃん」と吹っ切れる強さを身につけてくれたらいいなって。娘が落ち込んでいると「大丈夫、大丈夫!」と声をかけ、肩や背中を強めにポンポンとタッチ。振動を与えることでネガティブな気持ちを払い飛ばし、“大丈夫!”を体でも感じてもらいたいからです。私が仕事で疲れて元気がなかったりすると、娘にポンポンされることも。子どもは親の真似をするんだなと微笑ましくも、気をつけねばとも思いますね。たまにイラッとしてキツイ言葉をかけると、同じくイラッとして返される良くないパターンもあるので(笑)。