アーセナルOBが指摘した“残念なワンプレイ” 「経験不足が垣間見えた」「あのようなパフォーマンスなら出場の資格はない」
判断ミスだったか
チャンピオンズリーグラウンド8でバイエルン・ミュンヘンに2戦合計2-3と敗れたアーセナル。国内リーグでの勢いを受けて準決勝、決勝への進出も期待されていたが、バイエルンはやはり強大な相手であった。 [動画]右に左に振って頭でズドン! アーセナルを突き放したキミッヒの決勝点 7シーズンぶりのCLでベスト8入りは決して悪くはないが、期待感があっただけに残念な結果となってしまった。アーセナルOBのマーティン・キーオン氏は『TNT SPORTS』で厳しい言葉を後輩たちに贈っている。特に同氏が残念だと振り返るのは、後半ATにゴール前でフリーキックを獲得したシーンだ。 カットインしたブカヨ・サカは倒され、FKを獲得した直後にクイックリスタートでボールをPA内のベン・ホワイトに送ったが、ホワイトはすぐにマークにつかれアーセナルはコーナーキックを獲得するにとどまった。そのコーナーキックも、ニアにいた相手選手に当ててしまいチャンスとはならなかった。 「非常に残念だった。ゴールキーパーを実際に試す機会があったのに。なんらかの理由でサカが短いFKを蹴ったという最後に集約されていたよ」 「ほんの少しの経験不足が垣間見えた。終盤のやり取りはもっと緊迫感をもって行う必要があるよ。サカはその瞬間にそう決断したのだろうけど。それは尊重するけれど、彼はフリーキックからあのシュートを決めたほうがよかったのではないかと思うし、ワンダーゴールになったかもしれない」 「ボールをボックス内に入れたかったのだろうね。でもそこには緊迫感がなかったし、それはメジャーな試合に出場した経験や、重要な瞬間に何をすべきか知っているといったことの欠如を示していた」 「とても平坦なパフォーマンスだった。最後にボールをボックス内に入れて、そこでトライして(試合に)影響を与えようとしていたが、彼らは準備ができているように見えなかった。あのようなパフォーマンスをするなら、出場の資格はないよ」 FKの獲得位置はエリア前やや右よりで、左利きのサカあるいはマルティン・ウーデゴーならば十分に狙えた場面だったか。土壇場で経験不足を露呈してしまったアーセナル。まだ若いチームだけに、来季のCLではより成熟した姿を見せてくれることに期待したい。
構成/ザ・ワールド編集部