“政令市の失敗事例”静岡市を「代打オレ」で立て直す 就任から1年…難波市長「リニアも出来るだけ早く」
“結果を出す市政”を目指し「代打オレ」で自ら打席に立ってきた静岡市のかじ取り役・難波喬司 市長。川勝県政を支えた副知事時代とは異なり、独自の視点や見解を展開している印象も受ける。そこで就任1年目の振り返りと2年目への意気込みを聞いた。 【画像】政令市の失敗事例と言われた静岡市を立て直す 難波市長
「代打オレ!」が“難波流”
静岡県の副知事から転身し「市民との共創」、そして「現場主義」を掲げ、新人3人による三つどもえの選挙戦を制した難波喬司 市長。 難波喬司 市長(2023年4月): (市長は)政治家で実務は「皆さんにお任せ」ということではなく、自分自身が実務をやっていく。場合によっては「代打オレ」みたいな感じで、みなさんとまさに一緒の仕事をするということもありえる 就任1年目を難波市長は「いろんなことを判断していかないといけないので、極めて忙しいけど充実した1年」と振り返った。 就任時の訓示で印象的だった「代打オレ」。職員との打ち合わせなど、日々の業務でも“打席に立つ”場面が多かったそうだ。 その上で「凡打はないですね。とにかくフォアボールでもなんでもいいから塁には出ている、つまり前には進んでいる。」と語った。 その上で、「資料は自分で作っているから。バットを振るというよりも鉛筆を持って自分で書く場面が極めて多い」と付け加える。 “難波流”のもう一つの特徴はスピード感だ。 就任後すぐ、部局を横断した幹部職員や有識者による「市政変革研究会」、いわゆるブレーン会議を立ち上げデジタル化などの課題解決に乗り出した。さらにはアリーナやスタジアムの建設構想にJR静岡駅の南北の再整備など、大型事業の検討もこの1年で一気に進んでいる。 難波喬司 市長: 市民、市政にとって投資した以上のお金が返ってくる経済的効果をもたらすもの、そういったものをもっと積極的に進めていかないと今の経済が活性化しない、市民所得も向上しない。止まっていたものを動かしている。判断して決定して動かしているので私がハコが好きでやっているわけではない