本田望結「子役時代に頑張ってきた“戦友”たちと再会したい」幼い頃の自分にいま伝えたいメッセージ
愛くるしい子役として、そしてかれんな氷上の天使として、わたしたちの前に現れ、常に視線をクギ付けにしてきた本田望結の最新作は、フィギュアスケートと同様に氷上の競技をテーマにした映画『カーリングの神様』。輝き続ける、本田望結のTHE CHANGEとは──。 ■【画像】『カーリングの神様』主演! 今年20歳を迎え、初めての“昼ビール”をたしなむ本田望結 はじまりは、3歳のときだった。 「テレビを見ていて“わたしもこの中に入ってみたい”と思った瞬間のことは、いまでもはっきり覚えています。“どうしたらテレビに入れるの?”と家族に聞いたらいろいろと調べてくれて、芸能事務所に入ることになりました」 同じころ、すでにフィギュアスケートを始めていた兄と姉の練習を見に行って「わたしもやってみたい」と、スケート靴をはくように。 小学校とリンクに通い、母親に付き添われてオーディションにテレビの撮影へと、通う日々が始まった。 「どちらも、“やってみたい”と自分の意思で始めたことですから、つらいと思うことはなかったですね」 7歳のときにドラマ『家政婦のミタ』(日テレ系)で、阿須田家の末っ子・希衣を演じて、一躍国民的人気子役となり、わずか9歳で映画初主演、12歳で連続ドラマ初主演を果たす。 当時、演じることが“仕事”という感覚はあったのだろうか? 「ぜんぜんありませんでした! ただただ、楽しくて……。実を言うと、いまでも演じることを“仕事”だとは思っていないところがあって、“もう子役ではなく大人の俳優なのだから、意識を変えなくては”と、自分に言い聞かせています」
映画『カーリングの神様』ではカーリングで国際大会出場に挑む高校生、主演・香澄役を演じる
大人の俳優として挑んだのは、「氷上のチェス」と呼ばれるスポーツ・カーリングを題材にした映画『カーリングの神様』だ。 「お話しをいただいたとき、両方続けてきて良かった! とすごくうれしかったです。たぶんですけど、キャスティングしてくださった方は、“氷上のスポーツができる俳優……そうだ、本田望結だ!”とひらめいてくださったと思うので(笑)。ふたつのことを頑張ってきたら、こんなご褒美の作品と出合えるんだと思ったし、小さいころの自分に“いま、頑張ったらこんなにステキなことが待っているよ”と教えてあげたいくらいです(笑)」 本田望結が子役として活躍していたのは、子役黄金期と呼ばれるころ。大人たちからは、子役同士がライバルだと思われることも多かったが……。 「子役同士で同じ作品に出ることはすごく少なくて、一緒に遊んだり、ましてやバチバチと火花を散らしたり(笑)、そんなことはありませんでした。ただ、(鈴木)福ちゃんとは同じ事務所で一緒にレッスンを受けていたので、仲良くしていましたね。 『家政婦のミタ』のときは、隣のスタジオに福ちゃんがいたので、空き時間に遊びに行ったりして。いまでも、もし私が相談に乗ってほしいと言ったら、力になってくれると思います」 20歳を迎え、子役時代に大人たちの中で頑張ってきた“戦友”たちと再会したいと本田は言う。 「福ちゃんもそうですけど、たぶん、自分のちょっとした悩みを一番共有してもらえるのはみんなだと思うから、本当に会いたいです。みんなで同じ作品に出られたら、最高に楽しいと思いますね」 子役黄金期のメンバーが、大人の俳優として共演する作品……視聴者としてもぜひ見たいので、ドラマか映画の企画を、願ってやまない。 本田望結(ほんだ みゆ) 2004年6月1日生まれ、京都府出身。3歳のとき、芸能活動を始めるとともに、フィギュアスケートをスタート。’11年に放送されたドラマ『家政婦のミタ』(日テレ系)で注目を集める。近年の出演作はドラマ『少年のアビス』(MBS系)、NHK連続テレビ小説『らんまん』、映画『きさらぎ駅』(2022)、『それいけ!ゲートボールさくら組』(2023)など。 工藤菊香
工藤菊香