朝ドラ『ブギウギ』梅丸少女歌劇団のモデルOSK。ドラマで橘アオイ役を熱演した翼和希が東京でミュージカル初主演!
NHK朝ドラ『ブギウギ』では、主人公の福来スズ子が所属する「梅丸少女歌劇団(USK)」が戦争で解散に追い込まれてしまう。このUSKのモデルは、笠置シヅ子や京マチ子を輩出した「OSK日本歌劇団」だ。1922(大正11)年に松竹楽劇部として大阪に誕生し、2022年に創立100周年を迎えた。2024年2月、OSKが銀座・博品館劇場でミュージカルを上演することが決定。会見の模様をレポートする。 【写真】凛々しい!軍服姿で敬礼する翼和希 * * * * * * * ◆ミュージカル『へぼ侍~西南戦争物語』上演決定 株式会社OSK日本歌劇団が、2024年2月2日から4日、東京・銀座博品館劇場でミュージカル『へぼ侍~西南戦争物語』を上演することが決定し、11月30日(木)東京・歌舞伎座で記者懇談会を行った。演出家の戸部和久、歌劇団の翼和希、唯城ありすが出席した。 地元大阪で誕生したOSKは、固有かつ特異な芸術である「少女歌劇」を確立し、2022年に創立100周年を迎え、進化を続けている。 現在放映中のNHK連続テレビ小説『ブギウギ』の主人公・福来スズ子のモデルはこのOSK出身の笠置シヅ子。ドラマの大阪編ではスズ子の所属する梅丸少女歌劇団(USK)のスター・橘アオイ役を翼和希が好演したほか、劇団員役などで30人が出演した。このドラマをきっかけに、OSKにさらなる注目が集まっている。 今回上演される『へぼ侍』は坂上泉の「へぼ侍」(文春文庫)を原作に、戸部和久が脚本・演出を手がけたミュージカルで、西南戦争を舞台に兵士の活躍が描かれている。8月に大阪市内の劇場で初演し、好評を得たことで東京での再演が決定した。
◆雑草魂と生命力 会見では、演出家の戸部和久が「僕は普段歌舞伎を手がけているんですが、『へぼ侍』はエポックメイキングな作品。今をときめく翼和希さんたちが僕の無茶ぶりに付き合ってくださって嬉しい」と口火を切ると、東京公演初主演となる翼が「(ドラマのおかげで)扇町公演は完売となりまして…自身でも経験がございません」と笑いを誘った。 会見はオンラインで大阪の会場ともつながっていたため、翼は「大阪の皆様はぜひ東京にいらしてください。そのあと浅草のコンサート(2月21日から上演される『翼和希コンサートin浅草』)も観て大阪に帰っていただければ」と大阪に向けてコメント。 唯城は、「とっても緊張しています。埼玉出身なので、東京で公演でできるのが嬉しいです」と初々しく語った。 戸部はOSKの魅力について聞かれると「こういう言い方をしていいかわからないけど、一生懸命で、いい意味で泥臭くて…。雑草魂や、力強さや生命力を感じます」と表現。