その理由は?“ハイヒール”でマラソンを走る男性に称賛の嵐。痛々しい姿見せるも「私が経験した痛みはたいしたことない」
「私が経験した痛みはたいしたことない」
シカゴマラソンでは好調なスタートを切り、最初の5キロを27分、そして10キロを58分で走ったというカーティスさん。記録を1時間半以上更新するペースで走り続けていたものの、足の甲への負荷や不安定な足取りでふくらはぎにも痛みを感じ始め、25キロ地点ではハイヒールを脱いで包帯を巻くことに。彼は、そのときの自身の気持ちをこのように語った。 「ハイヒールで走っているのは、“家庭内暴力に苦しむ女性や子どもたちへの意識を高めるためだ”と自分に言い聞かせました。私が経験した水ぶくれや痛みは、女性や子どもたちが毎日耐えていることに比べれば、たいしたことはなかった」 結果は42.195キロを7時間15分11秒でゴールし、ギネス世界記録更新は達成できなかったが、多くの人がカーティスさんに自身が経験した家庭内暴力の話をしてくれたという。そして自身のInstagramの投稿では、「私を応援してくれた皆さん、自身が経験したことを共有してくれた皆さん、そして寄付をしてくれた皆さんに心から感謝します」とサポートしてくれた人々に向けて感謝の言葉を述べた。 また『Runner's World』によると、寄付金は被害を受けている女性や子どもたちの新しいシェルターと、移行支援住居の建設に充てられるとのこと。 家庭内暴力を受けている女性や子どもたちへの意識を高めるため、そしてサポートするためにハイヒールでフルマラソンを完走したカーティスさん。彼のSNSの投稿には、今も称賛の声が多く届いている。
Harper's BAZAAR JP