その理由は?“ハイヒール”でマラソンを走る男性に称賛の嵐。痛々しい姿見せるも「私が経験した痛みはたいしたことない」
2024年10月13日(現地時間)に開催された、世界6大マラソンのひとつである「シカゴマラソン2024」。世界トップのアスリートたちも参加するなか、一際注目を集めたのが“赤いハイヒール”を履いて完走したカーティス・ハーグローブさん(35歳)。彼はある目的のために、ハイヒールでマラソンに参加しているという。 【動画】痛々しい怪我と壊れたハイヒールが衝撃...「ハイヒール」でマラソンを走る、カーティス・ハーグローブさん(35歳)の姿
ハイヒールでマラソンに参加する理由
約7.6センチの赤いハイヒールを履き、シカゴマラソン2024に参加したカナダ出身のカーティス・ハーグローブさん。世界各地のマラソン大会に出場した際の動画を公開しているコンテンツクリエーターのロブ・ダルトさんが、赤いハイヒールを履いて走っているカーティスさんの姿をTikTokに投稿すると、すぐさま話題に。 なぜハイヒールで走っているのかと聞かれると、カーティスさんはこう答えた。 「カナダの女性シェルター(家庭内暴力の被害者を一時的に保護する施設)のためさ。家庭内暴力に苦しむ女性や子どもたちを支援する手助けをしていてね。完走すれば、人生310回目のマラソンになる。待ちきれないよ」 カーティスさんは現在、カナダにある家庭内暴力の被害を受けた女性や子どもたちを支援する団体『Stepping Stones Crisis Society』とも提携しているという。また同動画には2024年10月22日時点で、75万以上もの「いいね!」がつき、3000件を超えるコメントの中には「ASICS」「Teva」「Ray-Ban」などの有名企業からも彼を称える声が寄せられている。
ゴールできるかどうかよりも“ヒールが持つかどうか”が一番心配だった
Facebookで自身のことを“チャリティマラソンランナー”と表現しているカーティスさんは、家庭内暴力を受けている女性や子どもたちへの意識を高めるために、「ハイヒールを履いた男性によるマラソン最速」のギネス世界記録にも挑戦することに。 『TODAY.com』によると、パンデミックの影響でマラソンがバーチャルや無観客で行われるようになり、人々のいない状態では走りたくなかったためずっと待っていたという。しかしギネス・ワールド・レコーズから申請が却下され、2023年5月のミルトンキーンズ・マラソンでオスカー・エリクセンさんが5時間13分27秒という記録を打ち立てていることを知ったそう。 再び挑戦する決意を固めたものの、あるレースでは6キロ地点でヒールが壊れ、別のレースでも21キロ走ったところで再びヒールが壊れてしまったため、今回は友人たちの力を借りて補強してもらうことに。また、これまで300回以上ものマラソンを完走したきた彼にとっては、ゴールできるかどうかよりも“ヒールが持つかどうか”が一番心配だったと語っている。