『Starfield』1周年。『スカイリム』を手掛けたスタジオが放つ25年ぶりの完全新作オープンワールド。1000超の惑星が存在する宇宙に驚愕【今日は何の日?】
壮大過ぎる宇宙に探究心が掻き立てられる 2023年(令和5年)9月6日は、Xbox Series X|S、PC用『Starfield』(スターフィールド)が発売された日。本日で発売から1周年を迎えたことになる。 【記事の画像(8枚)を見る】 『Starfield』は、ベセスダ・ソフトワークスから発売されたオープンワールド型のアクションRPG。ゲームファンの多くが熱中した『The Elder Scrolls』(エルダー・スクロールズ)シリーズや『Fallout』(フォールアウト)シリーズで知られるBethesda Game Studiosが開発を手掛けるということで、2018年の発表時から大いに注目されてきた作品だ。しかも完全新作としては約25年ぶりのタイトルとなるのだから、新しい冒険に心躍らせないほうが無理があった。 発売日当日からコンソールとPCの両方でXbox Game Passに対応してくれていたので、発売のタイミングで加入して遊んだという人も多かったのでは? 筆者はまさにそのクチで、しっかり楽しませてもらった。『デジタルプレミアムエディション』以上のバージョンであれば2023年9月1日からアーリーアクセスできたため、そちらを購入していち早く楽しんだ人もいただろう。 期待のDLC『Shatterd Space』の配信日は2024年9月30日ともう間もなく。ファンの皆さんはワクワクと落ち着かない日々を過ごしているんじゃないかな。 ゲームの舞台となるのは人類が太陽系を飛び出し、外惑星に都市を作れるほどになった西暦2330年の宇宙。炭鉱夫として働いていたプレイヤーが“アーティファクト”と呼ばれる物質に触れ、謎のビジョンを幻視したことから、アーティファクトを探し求める宇宙探検家集団“コンステレーション”の一員となって広大な宇宙へと旅立っていく……。周回プレイ用のストーリー上の仕掛けもあり、驚かされるとともに感心したなんて人も少なくないと思われる。 オープンワールドゲームの代名詞となる作品を手掛けてきたスタジオだけあって、本作の物語でも自由な冒険が魅力のひとつだ。どのような立場を目指すか、どんな勢力に肩入れするかなどはプレイヤー次第。コロニー連合の“UCバンガード”となって宙域の警備に勤しんだり、海賊集団“紅の艦隊”に所属して犯罪行為に手を染めたりなど、多種多様なミッションが楽しめた。 UCバンガードの加入の際に訪れるオリエンテーションホールで『Starfield』の世界の歴史を学べるのだが、現実世界の展示物のような仕掛けを体験するようで非常におもしろかった。人類がどのような道筋を辿って現在にいたるのか、見てない人にはぜひチェックしてもらいたいところ。 宇宙空間に存在する1000以上の惑星に降り立つことが可能で、自然のままの荒涼地帯を冒険してもいいし、未知の生物と戦ってもいい。資源が大量に眠る星なら、発掘して拠点へと輸送する工場を作り上げてもいい。もちろん、基地を建造して探索の足掛かりにすることも可能だし、クラフト要素も多種多彩だ。筆者もオートメーション化した工場を建築するため、あれこれ試行錯誤した覚えがある。 戦闘はおもに主観視点でさまざまな銃器を用いて戦っていく。レベルアップ時にはポイントを割り振ってさまざまなカテゴリー別のスキルの習得もできた。 宇宙の冒険ということで、“宇宙船”も重要な存在。本作では購入した宇宙船を好きなようにカスタマイズ可能なのだが、その自由度が半端ではない。 宇宙船はすべて武器、貨物、艦橋、居住区、エンジン、燃料タンク、グラヴ・ドライブなど、多種多様で細かなパーツに分かれていて、それらをひとつひとつ接続して組み上げていく。まるでレゴブロックのような感覚で宇宙船を組み立てられるため、ハマる人は大ハマリしてしまうというわけだ。 しっかり航行できるかのフライトチェックをパスしなければならないなど、カスタマイズに慣れるまでかなりの時間を要するのは確かだが、見た目も性能も思うがままに作れるのはすごいのひと言。筆者は既存の巨大戦艦を大量の資源搭載用に改良して愛用していた記憶がある。当然、ドッグファイトもあるため、シールドや武器も考慮して工夫を凝らすのが楽しかった。 前述の通り、2024年9月30日には拡張コンテンツの第1弾として『Shatterd Space』が発売予定。ミステリーとホラーに重点を置いていて、母星ヴァルーン・カイを中心に展開される物語のようだ。本作を未体験であれば、DLCと併せてプレイしてみるのもいいだろう。