【山口県】[周南市議会議員選挙]新人、元職6人当選、現職3人落選 40人立候補も投票率は45.72%に低下
3世代、4世代が笑って暮らせる街に 古賀洋子さん
児玉町の選挙事務所で開票速報を待つ無所属新人の古賀洋子さん(52)のスマートフォンに午後11時過ぎ、開票所のゼオンアリーナ周南にいるスタッフから1400票の得票を伝えるメッセージが届いた。当選の手ごたえを感じた母の泰子さん(76)、友人や同級生から拍手が起きた。 手づくりの選挙運動の結果は新人でトップ当選。「スタッフの力添えがなければ、ここまでやれなかった」と話す。 選挙期間中は学校給食費の無償化など、未来の子どもへの投資、住みやすい街づくりを訴えた。 自身のこれまでの経験を踏まえ、3世代、4世代が笑って暮らせる街づくりを様々な角度から考えたいと意欲を見せていた。
5年、10年先の笑顔のために 貞本昌也さん
元市職員で鹿野出身の貞本昌也さん(59)が鹿野上の選挙事務所に集まった親族や地域住民ら約20人が見守る中、初当選を決めた。 当選が決まると事務所内には祝福の声が飛び交い、妻の亜矢子さん(51)と息子の滉昌さん(17)が持つだるまに貞本さんが目を入れた。 議会の透明化、議員定数削減、中山間地域の将来への不安を取り除きたいと訴えた貞本さん。「未来を託され、身が引き締まる思い。市、鹿野のために一つひとつ声を聴きながら邁進します」と意欲を見せた。
「働く者、生活者の代表で」 西尾孝夫さん
国民民主党公認の西尾孝夫さん(37)は秘書を務める党県連代表の大内一也県議の全面支援で初当選した。万歳三唱で喜びを爆発させ「働く者、生活者の代表としてしっかり働きたい」と意欲を見せた。 連合山口の推薦を受け、地域活動にも積極的に取り組んだ。選挙期間中はのぼりを手に歩く「桃太郎作戦」も実行し、37歳の若さをアピールした。 清水の事務所は支持者約50人であふれ、連合山口周南地区会議の井上孝行代表は「これからの活躍に期待したい」と笑顔を見せた。
中村市議のバトンしっかり 藤井直子さん
「私のあとをしっかり頼むよ」―今期で引退する日本共産党の中村富美子市議の後継者として出馬した同党元職の藤井直子さん(72)は、12年ぶりに市議会の議席を回復した。 藤井さんは中村市議の後継に決まると中村市議と同じ新南陽地域に転居し、地元活動を始めた。中村市議はこの日も富田新町の事務所で開票の経過を藤井さんと一緒に見守った。 藤井さんは「中村市議の実績を引き継ぎ、いつも市民のそばにいる身近で温かい市議を目指していく」と決意を新たにしていた。