福井県立大、全国初「恐竜学部」2025年度開設を文部科学相が認可 定員30人、「地域枠」も設定
福井県立大は8月30日、恐竜学や地質・古気候学を学ぶ全国初の「恐竜学部」の2025年度開設が盛山正仁文部科学相から29日付で認可されたと発表した。県立大の新学部開設は2009年の海洋生物資源学部以来で、5学部9学科体制となる。自己推薦書などで選考する「総合型選抜」に、受験生本人か保護者が県内在住の「地域枠」を設定する。 恐竜学部は、恐竜・地質学科(入学定員30人)に恐竜・古生物コースと地質・古環境コースを設ける。勝山市の県立恐竜博物館隣接地に学部棟を整備し、1年生は永平寺キャンパスで一般教養科目を受講し、2年生から勝山キャンパスに移る。 30日発表した恐竜学部の入学者選抜要項によると、一般選抜で前期日程15人、後期日程3人を募集。このほか、学校型推薦選抜6人、総合型選抜6人(うち地域枠2人)、社会人などを対象とした特別選抜で若干名を募る。選抜要項の詳細は県立大のホームページに掲載。各選抜ごとに提出が必要な書類の様式や試験時間などを順次公表する。 県立大は、恐竜学部開設に向け、今年3月に認可を申請。国の大学設置・学校法人審議会が28日に認可するよう文科相に答申した。26年度に文系の新学部「地域政策学部(仮称)」の開設も目指している。
福井新聞社