ミハエル・シューマッハー

　F1エミリア・ロマーニャGPの1週間前となる5月13日、クリスティーズ・オークション・ハウスはジュネーブで開催されるオークションに、ミハエル・シューマッハーの個人コレクションから選りすぐりの時計を出品する。 【ギャラリー】美しく個性的なマシン”粒ぞろい”だった1992年のF1 　中でも主役となるのは、フェラーリでチームマネージャーを務めていたジャン・トッドからの個人的な贈り物であるプラチナ製ヴァガボンダージュⅠだ。 　この時計は、トッドと時計デザイナーのフランソワ・ポール・ジュルヌとの強い絆を示すもので、シューマッハーが獲得した7度のワールドタイトル、ヘルメットのデザイン、フェラーリの跳ね馬のエンブレムを象徴するシンボルがあしらわれている。 　また、この時計にはトッドが2004年のクリスマスにシューマッハーに贈った言葉が刻まれている。 　クリスティーズは、この時計が100万～200万スイスフラン（約1億7000万～3億4000万円）の間で取引されると予想している。 　もうひとつの注目アイテムは、2003年のクリスマスにトッドがシューマッハーのためにオーダーしたオーデマ・ピゲの時計だ。この時計には当時のシューマッハーのヘルメットがデザインされており、6度目のタイトル獲得に対する献辞が刻まれているという。この時計の予想価格は15万から25万スイスフラン（約2500万円～約4200万円）だという。 　他にも、シューマッハーが所有していたロレックス・デイトナ ポール・ニューマンなども出品される。 　このオークションについて、クリスティーズのヨーロッパ・アメリカ時計部門責任者であるレミ・ギルマンは次のように述べている。 「我々は、最も有名なF1レジェンドのひとりが所有する、象徴的でユニークな時計をご紹介できることを誇りに思う」 「時計ファンにとっても、F1ファンにとっても、特別な瞬間だ。5月13日にジュネーブで開催される国際展示会とオークションで、情熱的なコレクターの方々とお会いできることを楽しみにしている」 　シューマッハーは史上最も成功を収めたF1ドライバーのひとりであり、7度のチャンピオンに輝いた。これはルイス・ハミルトンと並び、F1最多記録となっている。 　シューマッハーは2006年に一度F1を引退したが、メルセデスから2010年に復帰。2012年限りで2度目のF1引退を決めた。 　しかしその翌年の冬、スキー中の事故により頭部に重傷を負い、昏睡状態に陥った。それ以来、彼の病状は家族によって非公開とされている。