【ロッテ】中村奨吾、“6度目の正直”でCS初突破狙う「必然と気持ちも入ってくると思う」
ロッテの中村奨吾内野手が7日、ZOZOで練習を行い、打撃中心のメニューで汗を流した。チームは12日からクライマックスシリーズの第1ステージ(エスコン)で2位・日本ハムと争う。今季から選手会長を務める32歳は「試合が近づいてきたら、必然と気持ちも入ってくると思う」と、自然体を強調した。 10年目の今シーズンは、打率・234、4本塁打、27打点で終えた。好不調に波があり、7、8月は打率2割付近に落ち込んだが、9、10月は62打数18安打、打率・290と復調。勝負の終盤戦でギアを上げてきた。 打撃で伸び悩んだ今季は、打席で他選手からもらったバットを使用するなど、試行錯誤を続けてきた。「(バットの)形によって色々軌道も変わってくると思うので、それは試していろいろやってます。気分的にというのもある。打てないので変えているだけです」。最近はチームの助っ人外国人のポランコやソトらのバットを使用し、「(バットの)バランスが変わると、意識する点、軌道も変わるので、今の体の使い方に合っているのかなと思いながら使っています。合っているかはわからないですけど」と話した。 自身6度目の舞台に挑む。過去5回のうち、2016年以外(20年は新型コロナウイルス禍の影響でファイナルのみ実施)は、いずれも最終ステージに駒を進めたが、日本シリーズ進出はならなかった。ワンプレーで展開が大きく動くポストシーズン。経験豊富な背番号8は「短期決戦なので、2試合で決まるときもあれば、ファイナルで3試合で負けた年もある。やっぱり1発の、1つの流れでポンと変わることがあるので、そういったところはシーズンとは違うかな」と、独特な難しさを語った。 チームは日本一に輝いた2010年以来、14年ぶりの日本シリーズ進出に向け、まずはCS突破を狙う。12日からは第1ステージで日本ハム戦。2勝で勝ち抜けば、16日からソフトバンクと最終ステージ(みずほペイペイD)で激突する。ロッテ一筋10年目の中村奨は「(日本一への思いは強い?)それは、もちろんそうですね」と力強くうなずいた。
報知新聞社