首相指名、与党の造反なし 石破氏、決選でも半数届かず
衆院で30年ぶりに行われた11日の首相指名選挙の決選投票は、石破茂首相(自民党総裁)が221票を得て立憲民主党の野田佳彦代表の160票を上回り、首相に再指名された。 石破氏に対しては衆院選大敗の責任を問う声が自民内にくすぶるが、与党から造反は出なかった。 衆院本会議での決選投票は村山富市、海部俊樹両氏が争った1994年以来。石破氏は1回目の投票に加え、上位2人による決選投票でも投票総数465票の半数に届かず、少数与党の現実が改めて浮き彫りになった。 野田氏には立民会派に所属する149人に加え、共産党の8人、衆院会派「有志の会」の1人、無所属議員2人が投票した。野田氏は決選投票では自身に投票してほしいと日本維新の会と国民民主党にも呼び掛けていたが、維新は馬場伸幸代表、国民民主は玉木雄一郎代表への投票を事前に決めており、野田氏には投票しなかった。