最優秀新人賞を受賞した巨人船迫（撮影・滝沢徹郎）

＜NPB AWARDS 2024 supported by　リポビタンD＞◇26日 【イラスト】28歳以上の新人王 　“オールドルーキー”の巨人船迫大雅投手（28）が球団では最年長新人王を獲得した。 　57年藤田元司、10年長野久義の26歳を更新する28歳での受賞となった。プロ入り2年目の今季は51試合に登板し、4勝0敗、22ホールドをマーク。「143試合ベンチ入りすることができたのは、自分の中でよく頑張ったかなと思います」と安定感と度胸満点の投球で火消し役としてブルペンを支えた。 　苦難と挫折を乗り越えての受賞だった。東日本国際大時代にプロ志望届を出すも指名漏れ。社会人の西濃運輸時代にも指名漏れを経験し「大学4年生のときにまず1回目のプロ指名漏れをして、そこから社会人2年目、3年目と合計3回野球人生死んでますけど、その中で支えてくれたのは親と地元の人たち。周りの人たちが助言をしてくれて、諦めないという自分の道になったと思います」と感謝した。 　◆船迫大雅（ふなばさま・ひろまさ）1996年（平8）10月16日、宮城県蔵王町生まれ。聖光学院では3年夏の甲子園で3勝を挙げ8強入り。東日本国際大では南東北リーグ最多タイの通算34勝。西濃運輸を経て22年ドラフト5位で巨人入団。174センチ、77キロ。右投げ左打ち。 　▼28歳の巨人船迫が新人王に輝いた。新人王の年齢では最年長の50年大島信雄（松竹＝29歳）に次ぎ、過去3人いた28歳に並ぶ2番目の年長になる。巨人の新人王では57年藤田元司、10年長野久義の各26歳を上回る球団最年長となった。