【バスケ】5連勝中の信州ブレイブウォリアーズ 2年目の“エナジー・ガイ”小玉大智が見せるコート内外での貢献
プレーの幅を広げた小玉 勝久HC「彼の貢献が絶対に必要だった」
福岡戦では、サイズのあるスミスやバーレルらとの攻防でビッグマンを中心に信州のファウルがかさんだ。そこで活躍を見せたのが2年目の小玉大智だ。 185㎝ながら持ち前のエナジーを武器に、外国籍ビッグマンなどともマッチアップすることが多い小玉。今季は幅広いポジションを守れるように、オフシーズンには体重を100キロまで落とし、クイックネスの向上させるためのトレーニングに励んだ。プレシーズンからその成果は見られていたが、福岡戦では、ウイングとビッグマンの両方にマッチアップ。ガードのスピードにも対応し、ビッグマンに押し込まれないフィジカルなディフェンスを披露するなど、それぞれのシーンで素晴らしい守備を見せており、ポテンシャルの高さを感じさせた。 「ディフェンスでは、すごく体を張れたなど良いところもあったんですけど、例えば抜かれて(渡邉)飛勇さんをファウルさせてしまった場面もありました。そこは僕が1on1で守るわけじゃないですけど、カバーをしやすいとこまで追い込むとか、僕の中の課題っていうのはパワー負けしないし、抜かれないっていうのをもっと強化していかないといけない。プレータイムをもらったからこそ、気付ける課題だったなと思います」と小玉。活躍にも気を緩めることはなく、今後の伸びしろは十分だ。 要所では3Pシュートを2本沈めるなど、オフェンス面での貢献も見られた。 「(3Pを)ホームで決められたのは僕の中で大きい。ブースターさんに、あれだけ僕は練習してきたと言っていたので、そういう姿を見せられたのが一番良かったです。でもやっぱり打てるところでまだ打ってないっていうのがあって、それは僕が外したときにメンタルが沈んじゃっていて、ちょっと自信をなくしてしまった場面。第3Qだったんですけど、ペリンにも(石川)海斗さんに打ち続けろって言われて。そこでもっとしっかり自信持って打てるような選手というか、メンタリティを持たないといけないと感じました。入ったから今日は良かったんですけど、練習はしているはずなんで、そこはメンタルをもっと成長させて決め切らないといけないなというふうに思います」 福岡戦では3Pの成功は6本中2本(33.3%)、シーズンでもここまで3P成功率は22.7%とまだまだ向上させていかなければいけない部分ではあるが、シュートが安定してくればさらなる出場機会増加につながることは間違いない。 福井ブローウィンズとの開幕節以降は6分以下のプレーに終わっていたが、福岡戦ではビッグマン陣のファウルトラブルもあり、約12分に渡りプレーした小玉。指揮官からの信頼も厚い。勝久HCは小玉についてこう評価する。 「大智はユニークな選手で、もちろん素晴らしい選手なのでいつだってコートに立たせたい気持ちはありますが、今日(23日)の後半のようにユニークなシチュエーションが彼の必要性を生む。ビッグマンを体張って守るところだったり、相手がゾーンをしたときでも、マンツーマンのときでも、自信を持って3Pシュートを決めたところだったり。今日は彼の貢献が絶対に必要だった状況になった中で、本当によくやってくれました」