今津さんに感謝状 大雨の中、道路はう高齢者を保護 三重・大台署
夫婦で新聞配達中に発見
道に迷い自宅に帰れなくなっていた高齢者を保護したとして、三重県多気郡大台町佐原の三重県警大台署(東友則署長)は22日午後2時から同署で、佐原の新聞販売店経営・今津卓也さん(68)に感謝状を贈った。 同署などによると、9日午前2時20分ごろ、車で新聞配達していた今津さんと妻・エルビラさん(67)は、佐原の奥伊勢消防署付近の道路で、大雨が降る中、全身ずぶぬれになり、うつぶせの状態で路上をはっている同所の高齢の男性(87)を発見。声を掛けたが話すことができなかったため、自宅に送り届けることができず、車道にいたため、「このままでは車にひかれるかもしれない」と配達中の車に乗せて同署まで送り届けた。 今津さんは新聞配達業を始めて35年。エルビラさんと共に毎朝午前2時から配達を行っている。この日は雨が降っていたため、エルビラさんが自転車で回るエリアを、車で一緒に配達中だった。 今津さんは「命が助かって本当にありがたいこと」と話し、東署長は「命に関わる事態でしたが、適切に判断していただき、今津さんのおかげで無事家族の元にお渡しすることができました。感謝しております」と話した。