15日から竹田市の城下町を彩る「竹楽」 約2万本の竹灯籠がゆらめく
大分県竹田市の城下町を彩る第25回たけた竹灯籠「竹楽(ちくらく)」が15~17日に開かれる。有志や各種団体でつくるNPO法人里山保全竹活用百人会(井上隆理事長)と市の主催。秋夜の歴史ある町並みに約2万の明かりがゆらめく。点灯は午後4時~同9時半(最終日は同9時)。 竹楽は100年計画で里山を保全しようと2000年に始まった。市内の竹林は総面積で約1030ヘクタールある。毎年、竹を切って灯籠として活用。その後は炭や食器などを作って販売し、収益を竹楽の運営資金に充てている。 今年もボランティアが加わって竹を伐採。30~70センチの異なる長さの3本を束ねた灯籠作りを進めてきた。 当日は滝廉太郎記念館前や向(むかい)丁白壁通りなど8カ所にはそれぞれ千~3千本を置く。広瀬神社や十六羅漢の階段は人気スポット。JR豊後竹田駅前と城下町にはオブジェが登場する。 初日は午後3時半から、十六羅漢前で開会行事。同4時に晩鐘の合図で点火する。灯をともす作業は一般客も参加できる。 市城下町交流プラザには豊後牛やスイートコーンの加工品など地元の特産品を楽しめる屋台村を設ける。豊音寺二重門のメインステージをはじめ、城下町各地でコンサートがある。 百人会は「ボランティアらに支えられ、四半世紀を迎える。子どもたちに美しい里山を残すため、取り組みを100年続けられるよう頑張りたい」と話した。会場では来年度のろうそく代に充てるため、ミニ竹灯籠や竹炭を販売する。 期間中の午後3時(一部は同5時)~同10時は会場周辺の交通を規制。駐車場の市役所、市総合運動公園などと会場を結ぶシャトルバス(片道・小中学生100円、高校生以上200円)を運行する。問い合わせは百人会(0974-63-2638)。 × × × 25回目の竹楽を記念して、百人会は新たなイメージキャラクターのデザインを募っている。竹から作る食器に刻印するなどして活用する。無償での提供をお願いしている。来年3月末までにJR豊後竹田駅構内の百人会に持参するかメール(chikuraku2000@gmail.com)で応募できる。